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悪材料満載の中でダブルパンチ

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総括

悪材料満載の中でダブルパンチ

予想レンジ 南アランド円 6.20-7.20

(ポイント)
*4Q・GDPはマイナス成長でリセッション入り
*初のコロナウィルス感染があった
*製造業PMIが弱かった
*経常収支は改善
*OECDや世銀IMFは成長見通しを下方修正
*大統領の施政方針演説、財務相の予算教書ともに市場では評価されず
*電力大手のエスコム社、南アフリカ航空ともに財政難
*ムーディーズが格付けすれば全社ジャンク債級の格付けとなる
*停電が続いている
*12月と2019年は貿易黒字
*トヨタは南アに追加投資を行う
*南アの最大貿易相手国は中国
*南ア中銀は予想外の利下げを行った。低成長への早めの行動
*ムーディーズはエスコム社を格下げ
*中銀はランドの平均的な水準を1ドル14.5としている

(市況)
 悪材料満載の中でダブルパンチを食らったようだ。2019年4QのGDPが年率1.4%減少し、南ア経済が再びリセッションに陥った。予想の0.1%減よりも大幅なマイナスだった。3QのGDPは0.8%減(改定値)。
停電が生産にブレーキをかける中で企業景況感が低迷。国営企業の救済で政府債務が膨らんでいる。中銀には利下げ圧力が強まっている。
 (初の感染)

さらに、保健省は、初の新型コロナウイルス感染者が確認されたと明らかにした。感染者は、イタリアへの渡航歴があり、今月3日以降、自主隔離の状態にあるという。
 ラマポーザ大統領は、新型ウイルスの流行が観光に及ぼす影響は甚大で、国内経済への悪影響は免れないと警告。国民にはパニックに陥らないよう呼び掛けた。初めての新型ウイルス感染確認を受け、拡大の度合いや政府の対応次第でランドはさらに圧力を受ける可能性があるだろう。

(製造業PMIも弱い)
2月製造業PMIは44.3で、2009年の金融危機以来の低水準。1月の45.2から低下し、好不況の分かれ目となる50を7カ月連続で下回った。
 2月の民間購買担当者景気指数(PMI)は48.4と、前月の48.3からわずかに上昇したものの、10カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回った。
需要の低迷やコスト上昇を背景に企業が人員を削減していることを受けた。新型コロナウイルスの感染拡大が対中貿易に及ぼす影響も懸念されている。
雇用のサブ指数が4カ月連続して低下し、2月は46.7。1月は48.3だった。低下幅は2011年の統計開始以来で最大となった

(ムーディーズ格付け見直し)
 苦境の南ア経済に立ちこめる新たな懸案は、3月27日頃に予定されているムーディーズによる格付け見直しだ。同社は主要格付け会社の中で唯一、南ア国債を投資適格級としているが、2月に発表したリポートで20~21年の成長率予測を下方修正したことなどから、投資不適格級への格下げ観測が強まっている。
 エスコムをはじめとする国営企業の救済が重荷で、政府債務はGDP比62%に達しており、今後も増え続ける見込みだ。格下げを避けたい政府は2月、公務員の賃金を3年間カットする歳出削減策を打ち出した。ただ労働組合は激しく反発しており、実現は不透明だ。ムーディーズが格下げに踏み切れば、資金流出によってランド安が加速する恐れがある。2
 
(経常収支は改善)
2019年4Q経常赤字は、国内総生産(GDP)比1.3%となり、3Qの同3.7%から縮小した。経常赤字の対GDP比率は、0.4%の黒字を計上した2010年4Q以来の水準に縮小した。
 4Qの貿易収支は1025億ランドの黒字。黒字幅は3Qの440億ランド(改定値)の倍以上に拡大した。中銀は、貿易収支が大幅に改善した理由として、モノの輸出額が増加する一方で輸入が減少したと説明。通貨ランドが米ドルに対して下落する中、金額と数量がともに押し上げられたとしている。

(OECD成長見通し)
経済協力開発機構(OECD)は2日、20年の成長率を見通しを0.6%、21年を1%と、19年11月時点からいずれも引き下げた。輸出入ともに最大の貿易相手国の中国を中心に感染が広がる新型コロナウイルスも逆風になるとみられる。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン下位で低迷

 日足。ボリバン下限の6.78あたりで先週は終える。3月5日-6日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
 週足。2週連続でボリバン下限下抜き。2月24日週-3月2日週の下降ラインが上値抵抗。
ボリバン下限は6.92。
 月足。4か月連続陽線から1月、2月は陰転。19年8月-20年1月の上昇ラインを下抜く。
1月-2月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限到達。
 年足、16年-18年、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

20年のプラチナ市場は供給過多続く、自動車用の需要は回復

プラチナの国際調査機関ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)は、2020年のプラチナ市場について、供給過多の状況が続くとの見通しを示した。自動車用のプラチナ需要は4年ぶりに回復するとみられているものの、投資需要の落ち込みを相殺するには至らないという。
 プラチナは主にディーゼル自動車の排ガス浄化触媒に使用される。各国で自動車の排ガス規制が強化されていることがプラチナ需要の追い風となり、20年の自動車用需要は前年比4%増の301万オンスとなる見込み。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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