いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
3月4日(水)カナダドル/円
基調
波乱含み
目先の注目材料
・3/4 カナダ中銀政策金利
・主要国株価、原油価格
G7声明に沿ってカナダ中銀も利下げへ
本日はカナダ中銀が政策金利を発表する。
G7財務相・中銀総裁会議は昨日、新型コロナウイルスの感染拡大を巡り「あらゆる政策手段を用いて、世界経済を下ぶれリスクから守る」と表明。
カナダはG7に属するとともにG7の中で最も高い政策金利(1.75%)を誇るだけに、利下げに動く可能性が極めて高いと見られている。
ただ、利下げ幅を巡っては、25bp(0.25%ポイント)の引き下げか50bp(0.50%ポイント)の引き下げかで見方が分かれている。
したがって、カナダドルの初期反応は利下げ幅が25bp以下なら上昇、50bp以上なら下落すると考えられる。
もっとも、米連邦準備制度理事会(FRB)に続く協調的な大幅利下げを好感する格好で株価や原油価格が値上がりすれば、カナダドルが上昇に転じる可能性もある。
中銀の利下げでは新型ウイルスの感染拡大を止められないのは当然だが、利下げで市場の動揺を抑える事は不可能ではないだろう。
なお、カナダドルは資源国通貨の側面を持つため、「リスク敏感通貨」のひとつに数えられる。
このため「安全通貨」とされる円とのペアであるカナダドル/円は値動きが増幅されやすい。
本日は、カナダ中銀の利下げ幅に注目するとともに、株式・商品市場の反応にも注目しておきたい。
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