トルコリラ/円(4時間足)
目次
▼目先のトルコリラ/円の注目ポイント
目先のポイントは新型ウイルスとシリア情勢
直近1週間のポイント
・NYダウ史上最大の下落
・WHOが新型ウイルス危険度を最高レベルに
・シリア難民がトルコからギリシャへ移動
・FOMC緊急利下げでも株安止まらず
足元のトルコリラ/円は荒い値動き
新型コロナウイルスの感染拡大を受けてNYダウ平均が史上最大の下落を演じた27日に17.60円台まで下落したトルコリラ/円は、28日には世界保健機関(WHO)がウイルスを巡る危険性評価を最高レベルに引き上げた事などから17.20円台に続落。
週明け2日には17.118円前後まで下値を切り下げて昨年8月以来の安値を付けました。
この間、シリアの内戦が激化した事でトルコへの難民が急増する中、エルドアン大統領が欧州への難民の移動を容認した事も話題となりました。
トルコリラ/円はその後反発して、3日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が緊急利下げを発表すると17.80円台に値を戻す場面もありましたが、緊急利下げを受けて上昇していた米国株が下げに転じると再び17.30円台に反落するなど荒っぽく上下。
4日の東京市場では17.50円を挟んだ値動きとなっています。
注目ポイントは新型ウイルスとシリア情勢
新型ウイルスの感染拡大によって世界の経済活動が停滞するとの懸念が強まる中、各国の中銀が金融緩和に動いていますが、世界的な株価の不安定な動きは収まっていません。
トルコリラなど新興国通貨の値動きについては、引き続きウイルスの感染拡大状況や各国中銀の対応および世界の株価の反応が注目されます。
その他、混沌を極めるシリア情勢にも引き続き注意が必要です。
1日にはトルコがシリア北部で新たな軍事作戦を開始した事が伝わっています。
また、トルコが難民の移動を容認した事で隣国ギリシャとの関係のみならず欧州連合(EU)との関係も悪化が懸念されるところです。
来週までのトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
16.500~18.250円
基調
不安定
来週までの注目ポイント
☆新型コロナウイルスを巡る情勢
☆シリア情勢
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