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その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
1月28日(火)豪ドル/円
基調
下値不安
目先の注目材料
・中国新型肺炎を巡る報道
・1/29 豪10-12月期消費者物価指数
・主要国株価、国際商品価格
新型肺炎と利下げ観測のダブルパンチを警戒
豪ドル/円は、中国で新型コロナウイルスの感染が拡大した事を受けて下げ足を速めている。
昨日は、8日のイラクショックで付けた73.76円前後の安値を下抜けて下落。
本日の東京市場では、約2カ月半ぶりに73.42円前後まで下落する場面があった。
中国政府の発表によると、新型肺炎ウイルスの感染者は中国本土で4515人に上り、死者は106人に達した。
感染拡大による中国経済への打撃を懸念する声も出始めており、中国と豪州の経済的関係性を鑑みて豪ドルにも下落圧力がかかっている。
そうした中、明朝には豪10-12月期消費者物価指数(CPI)が発表される。
2月4日に豪中銀(RBA)が利下げに動くとの見方がくすぶる中、明日のCPIに注目が集まっている。
市場予想は前年比+1.70%と、伸び率は7-9月期から横ばいの見通しだが、RBAが注目する「基調インフレ」は+1.35%に鈍化(7-9月期+1.40%)する見込みとなっている。
中国の新型肺炎リスクと、RBAの利下げ観測のダブルパンチで、豪ドルに対する一段の下押しが警戒されるところであろう。
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