と~っても忙しい人に、まんがでお届けするFX。
今回おさえておきたいネタはこれだ!
▼2020年の年明けは・・・?
▼中東の地政学的リスク
▼中東の地政学的リスクで動く通貨
▼その他の地政学的リスク
▼まとめ
2020年の年明けは?
- 新年明けましておめでとうございますなのだ!
今年もよろしくお願いしますなのだ! - 今年もよろしくベレーちゃん。ことしは日本ではネズミ年ということで、相場を追っかけまわしていきたいね。ところでベレーさん、今年の相場見通しやFX戦略をかんがえるためにも正月の値動き解説を聞きたいんだけど
- 早速円が買われてるのだ。
- えっっっ!!!
※1月3日ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円30分足
- オーマイゴッド・・・
ちょうど1年前(2019年)は急激な円高になった「フラッシュ・クラッシュ」がおきててんやわんやだったけど、似た感じになったんだね。 - 年明け早々円が買われたきっかけ、それは・・・
中東の地政学的リスク
- それは3日にアメリカがイラン軍のソレイマニ司令官を空爆して殺害したという事件がきっかけなのだ・・・
- どうしてそんな事件が?
- 2019年のオマーン湾でのタンカー攻撃、米偵察ドローンの撃墜やサウジアラビアの主要石油施設攻撃という事件が過去にあって、その事件についてアメリカはイランに対して反撃はしていなかったのだ。けど最近はイラン軍による中東の米軍基地に攻撃があったりして、これ以上好きにさせてはよろしくないという事で今回の事件が起きてしまったようなのだ。
- アメリカとしては、イランのこれ以上の行動をセーブさせるために、作戦を指示したソレイマニ司令官をたたく必要があったってことか・・・
- ただ相手が相手でね・・・そのソレイマニ司令官はイランではヒーローだった人なのだ。だからイランのボス、ハメネイ師は「手を血で汚した犯罪者を待っているのは厳しい報復だ」とまで言っちゃって・・・
- なるほどね。でもさ、世界最強のアメリカ相手に戦争を仕掛けることなんてできないでしょ?
- そんな中、8日イランがイラクにあるアメリカ軍基地に攻撃をしたというニュースが流れて円高に・・・
- せ、戦争が始まってしまうのか・・・
- と思ったんだけど、その後すぐイランのザリフ外相が「イランは均衡の取れた措置を終了、戦争は求めていない」とツイートしたことや、アメリカのメディアが「攻撃の早い段階でイランから警告があり、米兵は防空壕や塹壕に隠れることができた」って報道があったみたいで、もうお互いぶつかり合う事はなくなったっぽい!ってムードが広がったから、円高になったぶんは、すぐ値を戻してたのだ。
- 思ってたより解決が早かったネ
- さらにトランプ大統領はそのイランの攻撃について「イランは攻撃後、行動を抑制しているようだ」「イランの攻撃で米国人に死者はなかった」「イランが前進・繁栄できるようなディールが必要」などとする声明を発したのだ!
- それはもうひと段落したって言ってもおかしくないよね。
- まあ実際落ち着いたと言えば落ち着いたのだ。
- じゃあもう中東のニュースとか気にしなくていいんだね!
- 何を言っているのだ。地政学的リスクは中東だけの話ではないのだ。
今回みたいな地政学的リスクはいつなにがおこるかわからないから、世界の様々な出来事に常にアンテナを張っておくことが大事だって前も話したような気がするのだ! - ワッツ?なにその地政学的リスクって?
- 例えば地政学的リスクは、紛争やテロによって世界経済に影響があるような出来事のことをいうのだ。
- あ、前にやった香港デモとかまさに!
- その通りなのだ!
中東の地政学的リスクで動く通貨
- 今回の事件がきっかけでリスク回避の円買いになったのはわかったよ。ただ他にもさ、なんかさ、FX取引に役立つ情報ってないですかね?いくら円買いといったってクロス円の通貨ペアはたくさんあるし・・・
- ろすきゃっと氏わがままなのだ!しかたないなあ。
今回事件が起きた国はどこの国だった? - えっと、中東はイランだったよね、それがどうかしたの?
- イラン含め中東は原油がたくさん取れる国なのだ!かっこよく言うと石油産出国。
- ワオ、その石油産出国が危険にさらされているねえ
- 石油産出国が危険になる、つまり石油の原料「原油」の供給リスクになってしまうのだ。
- 原油の供給リスク、供給リスクって原油不足・・・つまり原油価格が値上がりしちゃうってことね!
そうなると? - 石油産出国があったら、他にはどんな国がある?
- そりゃあ石油掘って輸出する国があれば輸入する国もあるよね・・・
わかった、輸出する国が大変ってことは、輸入する国にも影響があるってことだ! - さすが!目の付け所がよくなってきたのだ!関心関心!原油価格が上がることで円買いになりやすい通貨ペアを先に知っておくことは大事なのだ!
- じゃあ今回でいうと、どの通貨が原油の輸入国で一番影響があったの?
- 原油の純輸入国であるのは南アフリカなのだ!
だから南アフリカの通貨、ランドが円に対して一番売られていたのだ! - 原油の純輸入国であるランドの下落、リスク回避の円買いがあわさって、南アフリカランド/円が下落したってことね。
- これまた面白いのが同じ高金利通貨でも原油輸出国のメキシコの通貨、メキシコペソはどっちかというとあまり動かなかったから、正反対でおもしろいのだ~!
その他の地政学的リスク
- 今他にも世界で注目されている地政学的リスクはあるの?
- それはなんといっても米中の通商協議じゃないかな。
- あ、米中関係か!ちょっと忘れていたよ。
今の米中関係はどこまで進展しているの? - 2019年12月12日に通商協議の第1段階合意がほぼ確実と報道されて、今月1月15日には合意書の署名式が行われる予定なのだ!
- ナイス、じゃあアメリカと中国の関係は次第に良くなってきているということ?
- 良くなっているかはわからないけど、ひとまず落ち着いたんじゃないかなと思うのだ。
- じゃあ安心だネ。
- 何をいっているのだ!
- ワッツ?
- 米中関係の他にも、北朝鮮問題や香港問題も残っているし。それに
- それに?
- イギリスのBrexitもまだ一安心とは言えないのだ。
- 確かにBrexitも地政学的リスクの一つか。
また新たな地政学的リスクも生まれるかもしれないしどうすれば・・・ - さっきも話したのだ。
- ???
- アンテナを常に張っておくことが大事だってば!外為どっとコム総研の外為トゥデイはさっくり読めるから、FX投資家なら知っておきたい情報を知るには最適なのだ(宣伝)
- ベレーちゃん!!!!!
まとめ
関連リンク↓
<外為トゥデイ>
<まんが!週刊FX>