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12月24日(火)NZドル/円
基調
堅調
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格
月間上昇率トップ
NZドル/円の堅調推移が続いている。
18日には一時71.70円台まで小緩む場面もあったが、足元で72円台半ばに持ち直しており、13日に付けた7月以来の高値72.66円前後を覗う展開となっている。
こうしたNZドル高の背景は、NZ国内景気の持ち直しと、貿易を巡る米中の対立緩和にある。
NZ7-9月国内総生産(GDP)は前年比+2.3%と、2013年10-12月期以来の低い伸びだった前期(+2.1%)から加速。
NZ政府が2020年度予算案に120億NZドルの財政支出を盛り込んだ事もあって、NZ中銀(RBNZ)の利下げ期待は大きく後退した。
足元のNZ金利先物は、政策金利が2020年いっぱい1.00%に据え置かれる確率を7割近く織り込んだ水準に上昇している。
一方、米中通商協議は12月に第1段階の合意が成立し、2020年1月初旬には両国の首脳による合意文書への署名が行われる見通しとなっている。
これを受けて米国株は主要3指数が揃って史上最高値を更新しており、市場環境はリスク選好的と言える。
こうした中、NZドルの対円上昇率は月初来で主要10通貨中トップの3.26%となっている(23日終了時点)。
なお、2位はノルウェークローネの2.91%、3位は豪ドルの2.27%である。
12月も残り1週間となり、クリスマス休暇で参加者は限られる中ではあるが、NZドルの堅調推移が続くか注目したい。
※次回12月25日(水)は「G.COMデイリーレポート」を休載いたします。
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