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FX初心者に分かってほしいスプレッド~外貨預金や空港の外貨両替との比較

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テレビニュースを見ていると、たいていの場合、番組終了間際に、株と為替の情報を伝えます。
そのときにアナウンサーは、必ず、
「現在の為替相場は1ドル107円70銭から73銭の間で取引されています」と伝えます。
「なぜ取引額に3銭の幅があるのだろう?」あなたは不思議に思ったことはありませんか。
取引の幅のことをスプレッドと言います。
今回はこのスプレッドについて考えてみましょう。

FX取引におけるスプレッドとは

FXを始める前に、必ず知っておいて欲しいのが、スプレッドと呼ばれるものの存在です。
FX取引は簡単に言うと「通貨の売買」です。
スプレッドは、このFX取引におけるビッド(Bid、投資家が売る値段)とアスク(Ask、投資家が買う値段)の差額のことです。

例えば、ある時点の米ドル/円で、ビッド1米ドル=100.503円、アスク100.505円だった場合、この差額の0.2銭(0.002円)がスプレッドとなります。

このスプレッドは、投資家にとって、取引コストになります。
スプレッドが0.2銭のドル/円を1万通貨分取引すると、取引コストとして20円かかる計算になります。
同様に、スプレッドが1銭だと、1万通貨分で100円の取引コストがかかることになります。

FX取引で少しでも多くの利益をあげようとするならば、このスプレッドの額が、小さければ小さいほど良いわけです。
スプレッドはFX各社で異なるので、できるだけスプレッドの小さなFX会社を選択すると、取引コストは抑えられることになります。

スプレッドが通貨ペアやFX会社で異なるのはなぜ?

スプレッドは、米ドル/円やユーロ/円、ユーロ/ドル、ポンド/円などの通貨ペアによって異なりますし、同じ通貨ペアでも、取引サービスを提供するFX会社で違いがあります。
それはなぜでしょうか。

まず、通貨ペアでスプレッドが異なる理由は、取引需要に応じた流動性や変動率が、通貨によって異なるからです。
例えば、米ドル、ユーロ、円などのような通貨は、世界中の投資家から高い需要があり、取引も活発です。
つまり、為替レートが急騰したり、急落したりするリスクが低いので、安定した為替の値動きとなります。
そのためスプレッドは比較的狭くて済むのです。

他方、ロシアルーブルやニュージーランドドル、南アフリカランドなどは、ドルやユーロなどと比べて、相対的に需要が低いために取引量も少なく、為替レートが急変動するリスクが高いのです。
このため、スプレッドは大きくなる傾向にあります。

ドル/円のスプレッドに慣れている投資家が、南アフリカランドなどを取引すると、スプレッドが大きいため、取引コストを回収するのに、思っていた以上に時間がかかる可能性があります。
特に、数十秒~数分程度の短期トレードを繰り返す「スキャルピング」を行う場合は、注意が必要になります。

次に、FX会社でスプレッドが異なる理由ですが、各FX会社は取引コストを抑えるために、取引システムの導入など、多様な工夫、経営努力を行っています。
当然、提携する金融機関なども会社ごとに異なります。
こうしたことから、スプレッドに差異が生じるのです。

なお、各営業日の午前9時~翌日午前3時まで原則固定スプレッドとする会社もあれば、変動制スプレッドとする会社もあります。
スプレッドは取引の際に生じるコストですから、自分が口座開設したFX会社のスプレッドの金額や仕組みについてはしっかりと確認するようにしましょう。

空港の外貨両替、銀行の外貨預金、FXの手数料を比べてみると…

FX以外にも外貨を取り扱うサービスはあります。
海外旅行に行く際に、空港で両替をしたことはありませんか?銀行で外貨建て預金をした経験がある人もいるはずです。
そこで、FXとその他のサービスの比較をしてみます。

まず、海外旅行などで利用する空港の外貨両替専門店と比較してみましょう。
例として、米ドル/円を挙げると、国内の国際空港にある外貨両替専門店では、1米ドル=111.68円です。
同じ時点のFXのレートは1米ドル=109.15円ですので、2.5円ほどの差があります。
これが「空港で外貨両替すると損をする」といわれる所以でしょう。

次に、銀行の外貨預金手数料を見てみましょう。
例えば、あるメガバンクが提供する米ドル/円の外貨預金サービスは、円での預入時に1米ドルあたり1円、また円の現金での引き出し時も、1米ドルあたり1円の手数料がかかります。

一方で、FX会社のスプレッドは、多くのFX会社が米ドル/円のスプレッドを0.2銭としています。
このように、外国為替を取り扱う各種サービスで取引コストは大きく異なり、中でもFXのコストは、群を抜いて安いことに気がつくでしょう。

※数値は2019年11月12日現在のものです。

FXの手数料の安さは魅力!

さて今回はFXのスプレッドについてみてきました。
FXのスプレッドは投資家にとって取引コストになります。
わずかな額ですが、取引を繰り返すほどに「ちりも積もれば・・・」ということで、その影響は大きくなります。
各FX会社は、通貨ペアごとに最も狭いスプレッドを提供することで、他社との競争で優位に立てるように経営努力を続けています。
FX会社選びのポイントのひとつとして「魅力的なスプレッド」が挙げられることを、初心者の人は覚えておきましょう。



PickUp編集部

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