いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
11月26日(火)ポンド/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・英総選挙に関する世論調査
・主要国株価、国際商品価格
歴史的小動き
ポンド/円が異例の小動きとなっている。
今月11月のこれまでの取引レンジは139.32~141.58円前後の2円余りで、月間の値幅としては少なくとも過去30年で最小だ。
英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを事実上の争点とする英総選挙が12月12日に行われるとあって、相場は様子見モードに入っている模様。
最新の世論調査によるとジョンソン首相が率いる保守党の支持率は41%で、対する最大野党・労働党の支持率は34%となっている。
保守党のリードは変わらないが、その差はやや縮まっているようだ。
保守党が選挙で勝利すれば(下院で過半数議席を獲得すれば)、EUとの合意に基づき来年1月末に円滑なBrexitが実現する公算が大きいと見られている。
一方、仮に保守党が敗北するようだと「合意なき離脱」のリスクが再浮上する可能性もある。
このため、ポンド相場は経済指標などには反応しにくくなっており、世論調査の結果に一喜一憂しつつもレンジ内での推移に留まっている。
9月から10月にかけてのポンド相場の上昇で、「合意なき離脱」に賭けていた短期筋のポンド売りポジションは概ね解消されたと見られ、これも今月のポンド相場の小動きに繋がっていよう。
ポンド/円は、歴史的な小動きのまま今月の取引を終える可能性が高まっているようだ。
「為替チャート|ポンド/円(JPY)|日足」はこちら