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米中通商協議部分合意期待で人民元上昇、APECはチリの都合で中止

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総括

米中通商協議部分合意期待で人民元上昇、APECはチリの都合で中止

(先週=新築住宅価格→今週=製造業PMI 財新製造業PMI、通貨8位、株価9位 )

予想レンジ 人民元/円 14.8-15.8

(ポイント)
*APECでの米中首脳会談はチリの暴動で中止
*ただ米中首脳会議は実施予定
*9月工業利益は減少
*4中全会で景気刺激策が出るか
*ペンス米副大統領が中国について演説
*元は政策的に対ドルで安定誘導
*3Q・GDPは減速 
*9月貿易収支は輸出入ともに縮小
*PPIが低下
*米国は中国への投資制限を示唆し圧力をかけている
*S&P中国の格付けを維持
*習主席は2049年までのリスクへの闘争を示唆、一方トランプ大統領は早期解決を望む
*米国は中国を為替操作国と認定
*中国は通貨バスケット制に基づき元を変動させる.
*全人代のCPI上昇目標は3% 

(米中首脳会談は、APECは中止)
 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催国だったチリが開催を断念し、トランプ米大統領が同会議に合わせて計画していた中国の習近平国家主席との米中貿易合意への署名は、実現が不透明な状況となった。しかしトランプ大統領はまだ諦めていない。
 チリはサンティアゴで続くデモに伴う社会不安を理由に会議開催を断念した。米国にとっては予想外の展開だったようだ。ホワイトハウスのギドリー報道官は、トランプ大統領は引き続き、11月に予定されていたチリでのAPEC首脳会議とほぼ同時期に、習氏との部分的な貿易合意に署名する意向だと説明した。
 ギドリー氏は「これまでと同じ時間枠内で、中国との歴史的な貿易合意の第1段階をまとめられるよう期待している。現段階でAPECはチリで開催されないもようだ。代替場所は今のところは確保されていないと理解している」と話した。

(米中通商協議進展で元上昇)
 人民元は対円、対ドルで3週連続上昇した。米通商代表部(USTR)は、米中が閣僚級の電話協議を経て、「第1段階」通商合意の部分成立に近づいていると発表し、引き続き次官級協議を進めていく方針とした。 トランプ大統領は「中国は合意を強く望んでいる。考えつかないほどの大規模な農産物を購入するだろう」と述べた。中国が最終的に購入する米農産物の規模は明確になっていないがトランプ大統領は年間400-500億ドル規模に達するとしているが、これは2017年の購入額とされる195億ドルを大幅に上回る水準だ。一方、ナバロ米大統領補佐官(通商製造政策局長)は、知的財産権と技術の保護が棚上げされていることについて異議を唱えているという。

今週は製造業PMIなどの発表がある。

(ペンス米副大統領は対中政策演説)
 ペンス米副大統領は対中政策演説を行ったが中国の香港対応を強く批判する一方、中国指導部と「建設的な関係を求めている」と強調し、硬軟織り交ぜたメッセージを発信した。人権問題などで揺さぶりを掛け、11月に見込まれる貿易協議で中国に妥協を迫る狙いとみられる。しかし中国側は「中国の社会制度や人権、宗教の状況をねじ曲げており、政治的偏見とうそに満ちている」と反論、「強烈な憤りと断固とした反対」を表明した。

(4中全会)
 さて中国共産党は、第19期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を10月28-31日に開催する。統治の改善や中国の社会主義システムを「完全なものにする」ことについて討議すると伝えられている。

(工業部門企業利益は減少)
9月工業部門企業利益は、前年同月比5.3%減の5756億元。8月の2%減に続いての減少となった。景気低迷や米中貿易摩擦の影響が改めて浮き彫りとなった。
1-9月の工業部門企業利益は前年同期比2.1%減の4兆5900億元。1-8月は1.7%減だった。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン上位で底堅い

日足。ボリバン上位で底堅い。10月23日-30日の上昇ラインがサポート。ボリバン上限まではまだ余地あり。5日線上向き。 20日線越え。雲上。
  週足。9月9日週-16日週の下降ラインを上抜き3週連続陽線。今週もここまで陽線。10月14日週-21日週の上昇ラインがサポート。7月22日週-29日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、前回触れた5月-8月の下降ライを上抜く。8月-9月の上昇ラインがサポート。
年足、16年-18年の上昇ラインを下抜く。16年-18年の下降ラインが上値抵抗。11年-12年の上昇ラインがサポート。

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チーファンラマ

中国、米国に取って代わりたいと思ったことはない

外務省の楽玉成次官は、米国に挑戦したい、もしくは米国に取って代わりたいと中国が思ったことはなく、覇権争いに興味はないと述べた。中国が世界における米国の「覇権主義的な」地位を担うとの憶測があると指摘。次官は「これは事実に合致していない」とし、「中国はこれまで、米国に挑戦したり、米国に取って代わったりしたいと思ったことはない。われわれの目標は中国人民に良い生活を送ってもらうことであり、われわれの統治を絶えず改善することだ」と述べた。その上で、中国は多極的な世界、および多国間主義と自由貿易の維持を支持していると付け加えた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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