いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
9月10日(火) ユーロ/円
基調
上値模索
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格、独長期金利
出直り鮮明
ユーロ/円相場の出直り色が鮮明となっている。
先週には、115.80円台まで下落して2017年4月以来の安値に沈む場面もあったが、本日は約4週間ぶりに118.70円台へと持ち直している。
ユーロ/円切り返しの背景には、米中通商協議の再開が決まり市場センチメントが改善した事や、ドイツ政府が財政拡大に動くとの期待から同国景気の後退懸念が和らいだ事などがある。
英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡り、英議会が「合意なき」離脱を阻止する法案を可決した事もユーロの支援材料だ。
そうした中、12日の欧州中銀(ECB)理事会では、市場が期待するほどの大規模な追加緩和は打ち出されないとの観測も浮上している模様。
最低でも10bpの利下げ(一部には20bp利下げ期待も)と、量的緩和(QE)の再開という市場の期待にECBが「満額回答」で応える可能性は低いとの見立てが増えつつある。
こうした地合いに大きな変化がなければ、ECB理事会に向けてユーロが続伸しそうだ。
仮に12日のECB理事会で「ドラギマジック」が不発に終われば、ユーロ/円が120円の大台を回復する可能性もあろう。