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2Q・GDP回復で先週は最強通貨、年初来では通貨7位、株価14位、

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総括

2Q・GDP回復で先週は最強通貨、年初来では通貨7位、株価14位、

予想レンジ 南アランド円 6.7-7.7

(ポイント)
*2Q・GDPは予想外の改善
*8月民間購買担当者景気指数(PMI)も改善
*2Q経常収支は悪化
*移民排斥運動が勃発
*アフリカ自由貿易圏構想が現実化しつつある
*政府は債務削減の努力をしている
*CPIは低下傾向
*資源価格はしっかりしている
*米中貿易戦争の悪影響が大きい
*2Q失業率は悪化
*ムーディーズが格下げすればジャンク債となる
*国債増発の恐れあり
*低成長と財政赤字の問題を抱えている
*中銀はランドの平均的な水準を1ドル14.5としている

(市況、先週は最強通貨)
 先週は最強通貨となった。2Q・GDPは前期比年率3.1%増と、前期のマイナス3.1%から持ち直し、予想の2.4%増をも上回った。鉱業や製造業の回復が成長を後押しし、2017年4Q以来の高い伸びとなった。8月の民間購買担当者景気指数(PMI)も49.7と、前月の48.4から上昇した。米中通商協議再開という海外要因も南アランドを支えた。

(格下げ懸念は消えず)
南ア自体の財政悪化によるジャンク債への格下げ懸念、国営電力会社エスコムの債務問題もあるが、GDP改善は好材料となった。

(経常収支は悪化)
需給的には改善していない。2Q経常赤字は、GDP比4%となり、1Qの同2.9%から拡大した。 また2Qの貿易収支は272億ランドの赤字。1Qは419億ランドの黒字だった。
 世界的な貿易対立の激化で、南ア貿易は今後数四半期にさらに落ち込み、経常赤字への圧力が強まる可能性がある。
 
(移民排斥運動)
 移民排斥運動が激化しているのも気になるところだ。ラマポーザ大統領は、ナイジェリア人などを狙い9月1日以降に激化した移民排斥の暴動で少なくとも10人が死亡し、423人を逮捕したと発表した。報復としてアフリカ各地で南ア資本の商店が襲われ、騒ぎが広がっている。南アでは失業率が20%台後半で高止まりし、黒人貧困層の間で移民への反発が強まっていた。

(本格的な回復は数年後か)
過去10年にわたって停滞している南アの経済について、大手金融機関2社の経営トップが、本格的な回復は数年後になるとの見通しを示した。
南ア経済は世界金融危機に見舞われて以降、低迷が続き、成長率は5%以上だった2008年以前の水準を回復していない。「2030国家開発計画」は、持続可能な拡大と雇用創出に必要な成長率を5%以上としている。
ファーストランド銀行のプリンガーCEOは、難局を乗り切った一方、向こう3年間は改善の余地が乏しく、改革が是が非でも必要だと説明。「本格的な改善には5年の期間を要すると思う」と語った。GDP成長率は2Qに3.1%となり、マイナス成長だった1Qから持ち直した。ゴーダン公共企業相は最近、景気回復に要する期間は18-24カ月との見方を示している。しかし保険大手サンラム のカークCEOは、2Qに成長が持ち直した動きは短期間で終わる公算が大きいと予想。ゴーダン氏の発言については「もっと深刻な状況だと思う。痛手は非常に根深く、回復に要する期間はもっと長くなるだろう」と述べた。

テクニカル分析(ランド/円)

下値もみ合いからボリバン上限突破

 日足。ボリバン上限上抜く。9月4日-6日、9月3日-4日の上昇ラインがサポート。7月31日-9月6日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
 週足。2週連続陽線。ボリバン下限から戻す。8月26日週-9月2日週の上昇ラインがサポート。7月22日週-9月2日週、4月15日週-7月22日週の下降ラインが上値抵抗
 月足。7月はカブセ線に終わる。8月は6月- 7月の上昇ラインを下抜き下落。7月-8月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限到達後、9月は上昇スタート。
年足、16年-18年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

アフリカ自由貿易圏

 アフリカの政治や経済情勢について各国の関係者が参加して話し合う国際会議が、南アフリカで開かれ、来年の発足が目指されている、大陸全体をカバーする巨大な自由貿易圏をめぐり、経済成長を後押しするものだとして活発な議論が行われた。
 米中での貿易摩擦など保護主義的な動きが広がる中、パネリストから「アフリカがまとまれば、ほかの経済大国との交渉でも有利になる」として、アフリカで自由貿易の動きが進むことは世界経済にもインパクトが大きいという指摘も出された。
アフリカ連合で貿易問題を担当するムチャンガ委員は、「来年の7月1日に域内の関税が撤廃され、モノやサービスの自由な流れが始まる姿を見せたい」と述べ、各国との調整を急ぐ考えを示した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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