いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
8月19日(月)豪ドル/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格
・8/20 RBA議事録
リスク・オフ一服で次の展開待ちに
豪ドル/円は、今月7日に70.70円台まで下落したのち、13日には72.90円台へと切り返すも、その後71.20円台に再び下落するなど荒っぽい相場展開が続いていたが、足元では72.00円前後で落ち着きを取り戻しつつある。
米中の対立激化を受けた「リスク・オフ」がひとまず収束している事が背景だ。
景気減速への懸念が強い中国とドイツで、政府が刺激策を講じる姿勢を見せた事が市場心理の悪化に歯止めをかけた。
ただ、元凶である米中通商問題に大きな進展があった訳ではない。
本日19日は米国による中国通信機器大手ファーウェイへの禁輸措置猶予期間の最終日となる。
ロイター通信社は「米政権は禁輸措置を90日間再延長の方針」と報じたが、トランプ米大統領は「安保上の理由でファーウェイとビジネスしたくない」と述べている。
本日中に何かしらの決定がある公算で、もし禁輸措置発動(再延長見送り)となれば、リスクオフムードが再燃しかねないため注目しておきたい。
また、明日は豪中銀(RBA)が8月理事会の議事録を公表する。
8月理事会では政策金利を据え置き、「必要であれば」利下げを実施すると表明した。
市場は9月(次回理事会)も利下げを見送り、10月に利下げを再開すると見ている(政策金利先物は25bpの利下げ確率を70%前後織り込む)。
こうした市場の見方とRBAのスタンスに齟齬がないか議事録で確認したい。
目先の豪ドル/円相場は、内外のイベントに振らされる可能性があるため注意が必要だろう。