4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、イラン情勢が再び緊迫化する中、原油先物相場が上昇し、米長期金利の上昇に伴う買いも入り、157.30円まで上昇した。ユーロドルは、原油先物相場の上昇を受けた「有事のドル買い」で1.1681ドルまで日通し安値を更新した。
本日のアジア外国為替市場のドル円は、東京市場と上海市場が休場のため閑散取引が予想される中、イラン情勢関連のヘッドラインや本邦通貨当局のドル売り・円買い介入第2弾に警戒していく展開となる。
イラン情勢に関しては、トランプ米大統領が昨日から開始した「プロジェクト・フリーダム」、すなわち、イラン戦争に関与していない一部の船舶を対象に、ホルムズ海峡を脱出できるよう誘導を開始する計画が順調に進んでいくのか否かを見極めたい。
昨日は「イランのドローン攻撃を受けて、アラブ首長国連邦(UAE)の北東部に位置するフジャイラの石油産業施設で火災が発生」との報道もあり、予断を許さない状況が続いている。
三村財務官は、介入前に、円を売り進めていた投機筋に対して「これを最後の退避勧告として申し上げる」と述べ、介入後は「大型連休はまだまだ序盤だと認識していただくよう申し上げておく」と警告していた。
2024年のゴールデンウィークには、神田財務官(当時)が2度の介入を断行して、160円を死守したが、三村財務官も同様のスタンスを示している。
2024年のゴールデンウィークの2度の介入は以下の通りとなっており、念頭に置いておきたい。
■2024年4月29日(月)第4弾円買い介入(5兆9185億円※過去最大)※覆面介入
・介入時間帯:東京市場は昭和の日で休場
・ドル円:高値160.17円から安値154.54円まで、5.63円(3.5%)下落した。
■2024年5月1日(水)第5弾円買い介入(3兆8700億円)※覆面介入
・介入時間帯:日本時間午前5時頃
・ドル円:高値157.99円から安値153.04円まで、4.95円(3.1%)下落した。
13時30分に発表される豪準備銀行(RBA)の金融政策では、現行4.10%の政策金利が4.35%まで引き上げられると予想されている。
しかし、他の中銀はイラン戦争の不透明感から政策金利の据え置きを決定しており、RBAも、スタグフレーションへの警戒感が払拭されないことで、利上げと据え置きで際どい判断になることが予想されている。
仮に政策金利が据え置かれた場合でも、今回は「金融政策報告書(SMP)」が公表され、インフレ率や経済成長率に関する最新の見通しが示されるため要注目か。特にインフレ見通しは前四半期から大きく修正される可能性が高いため、注目しておきたい。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
