本日の欧州タイムでは明日にイングランド銀行(英中銀、BOE)の政策金利発表を控え、11月英消費者物価指数(CPI)の結果を受けたポンドの動きに注目。11月英CPIは前月比±0.0%、前年比+3.5%予想と前月から伸びの鈍化、同コアは前年比+3.4%と前月から横ばいが見込まれている。
昨日に発表された、8-10月の失業率は5.1%と7-9月の5.0%から上昇し、2021年1月以来の高水準となった。また、民間部門も賃金(徐賞与)は前年比+3.9%と7-9月の+4.2%から鈍化し、2020年末以来の低い伸びとなった。ただ、公共部門の賃金は前回の+6.6%から+7.6%に加速した。
なお、12月英製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.2、同サービス部門PMIは52.1と、ともに予想や前月を上回った。企業が11月下旬に発表された予算案による増税への懸念から脱しつつあることが示されたが、依然として生産と需要の全体的な伸びのペースは力強さに欠け、雇用の減少が広範囲に及んでいる。英景気減速の懸念が強く、明日のBOE会合では0.25%の利下げが見込まれている。
・想定レンジ上限
ポンドドルは16日高値1.3456ドルや節目の1.3500ドルが上値めど。
ポンド円は16日高値208.00円や9日に記録した年初来高値208.95円が上値めど。
・想定レンジ下限
ポンドドルは15・16日安値1.3355ドルや10日安値1.3296ドルが下値めど。
ポンド円は16日安値206.78円や3日安値205.79円が下値めど。
(金)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
