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【見通し】6日香港株=堅調か、米株高や米経済の底堅さを好感

6日の香港市場は堅調か。前日の米株高が好感されそうだ。米国で政府閉鎖が続き、雇用統計などの注目の経済指標の発表が延期される中、注目された10月ADP民間部門雇用者数が4万2000人増と予想の2万8000人増を上回った。10月ISM非製造業PMIも52.4と前月分の50.0や予想の50.8を上回った。米経済の底堅さが示されたことで、投資家は運用リスクを取りやすくなるだろう。

 米中対立の懸念の後退も投資家心理の改善につながりそうだ。米中首脳会談の結果を踏まえ、トランプ米大統領は対中フェンタニル関税を10%に引き下げ、対中相互関税の税率を10%に抑える措置を1年間延長する大統領令に署名した。中国の国務院関税税則委員会も24%の対米追加関税の適用停止期間の延長と、米国産農産物などに対する最大15%の追加関税の適用の停止を発表した。

 5日のNY市場でダウ平均は3営業日ぶりに反発し、225米ドル高で終えた。GM、フォードなどの自動車株や建機のキャタピラーが大幅に上昇。また、売りが先行していたアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などの人工知能(AI)関連株の一角も上昇に転じた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反発。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株では大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)、国際金融株のHSBC(00005)がそろって香港終値を上回って引けた。

(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ