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【見通し】株式明日の戦略-4桁下落も後場は下げ幅縮小、5万円台キープに一定の安心感

5日の日経平均は大幅続落。終値は1284円安の50212円。米国でハイテク株の多くが売られた流れを受けて、寄り付きから200円を超える下落。ソフトバンクグループやアドバンテストが連日で派手な下げとなり、早々に下げ幅を4桁に広げた。ハイテク以外の主力銘柄も軒並み大きく売られる中、節目の5万円もあっさり割り込んで49000円に接近。前引け間際には2400円超下げる場面もあった。

 後場のスタート直後には切り返す動きが見られ、5万円近辺までは一気に戻した。5万円より上は重く、13時以降は一進一退。改めて売り込む動きは限られたことから、4桁の下落とはなったものの、5万円を上回り後場の高値圏で取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で9兆0500億円。業種別ではその他製品、卸売、建設などが上昇した一方、非鉄金属、情報・通信、電気機器などが下落した。上方修正を発表した日本精工が急騰。半面、トヨタは通期見通しを上方修正したものの市場の期待には届かなかったことから、3%を超える下落となった。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり420/値下がり1145。上方修正や配当方針変更など好材料が多かった任天堂が6.2%高。三井物産や伊藤忠など商社の一角がリリースを材料に買いを集めた。上方修正を発表した大林組が急伸し、大成建設、清水建設、鹿島など同業にも買いが波及。為替が円高に振れたことを手がかりに、恩恵があるとみられている神戸物産やニトリHDに資金が向かった。

 一方、ソフトバンクグループが10%安、アドバンテストが6%安、東京エレクトロンが4%安となっており、この3銘柄で日経平均を1000円近く押し下げた。ソシオネクスト、ディスコ、レーザーテックなど半導体株の多くが下に値幅が出たほか、フジクラ、古河電工など電線株が大幅安。連日の株安で野村HDなど証券株も弱かった。今期は最終赤字に転落する見込みとなった帝人が9%を超える下落。日立の持分法適用会社ではなくなる予定であることを発表した日立建機が急落した。

 本日、グロース市場に新規上場したクラシコは、高い初値をつけた後に大きく崩れる場面があった。しかし、引けにかけて強い買いが入っており、初値を上回って初日の取引を終えた。

 日経平均は大幅安。ただ、前場と後場では雰囲気が変わった。前引けが49104円で、大引けが50212円と、1000円以上水準を切り上げている。TOPIX(終値は3268p)は25日線(3226p、5日時点、以下同じ)を割り込んだところで鋭角的に切り返しており、日経平均は25日線(48564円)を割り込むことなく下げ渋った。業種別を見ると、プラスは前引け時点では2業種(33業種中)のみであったが、大引けでは11業種に増えた。大幅安になっても下値で買いが入れば、そろそろ当面の売りが出尽くしになるとの期待が高まる。本日の米国株が大崩れしなければ、あすの日本株には反転を期待した買いが入りやすくなるだろう。

(越後)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ