「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆：外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
＜現在の相場状況＞
・ドル円は151円80銭台まで下落し、高値から約1円下落
・下ヒゲを伸ばして反発する展開
・上値が重く、152円台への上昇は材料がない限り困難？
＜テクニカルポイント＞
・上値の目標
151円30銭を突破すれば、次は151円60銭がターゲット
152円付近では再び伸び悩む可能性
・下値の目標
150円90銭（10日移動平均）を明確に下抜けるかが焦点
下抜けた場合、150円50銭付近（61.8%押しの水準、N計算値）が次のターゲット
さらに下げれば150円ちょうどがサポートとなるか
＜相場下落の主な背景＞
1. パウエル議長の発言（利下げ示唆）
「雇用の伸びは急激に鈍化している」
「9月以降の見通しは大きく変わっていない」
「数ヶ月以内にバランスシート縮小を終了する可能性」
2. 日本の政局不透明感
来週、自民党高市総裁が首相になるか、国民民主党の玉木代表が首相になるかに注目
どちらが首相になっても円安方向との見方
3. 米中貿易摩擦の再燃
トランプ大統領が中国への報復措置を検討
中国側は「アメリカのアキレス腱を見つけた」と強気
＜今後の注目イベント＞
・本日：FRBメンバー（ミラン氏、ウォーラー氏、シュミット氏）の発言
・明日朝10時30分：田村日銀審議委員の講演
＜結論＞
ドル円は151円台で上値が重い展開が続く見込み。日本の政局不透明感による巻き戻し的な円買い、米中貿易摩擦を懸念したドル売りがドル円の上値を抑える要因となっている。
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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