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【見通し】ロンドン為替見通し=英仏のイベントを確認しながらの展開か

本日のロンドン為替市場では、英雇用指標を確認しつつ、仏政治情勢をながめる展開か。まず英国では、序盤に最新の雇用データの発表が予定されている。市場予想は6-8月英失業率(ILO方式)が4.7%と、4カ月連続で高止まりが見込まれている。

 ところで、13日のグリーン英金融政策委員会(MPC)委員の発言は気なるところ。「金融政策は制限的ではなくなりつつある」など追加利下げに含みをもたせる内容となった。先月18日の英中銀(BOE)理事会では政策金利の据え置きを主張したほか、翌週24日に「今後は利下げに慎重に取り組むのが適切」などと発言していたのと比べると意外感を感じる。

 前述の先月のBOE理事会について、議事要旨で「英国の労働市場では需給の緩みが徐々に拡大」なども明らかとなっている。そうした中、同時に発表される9月の失業率や失業保険申請件数を含めて雇用指標が弱めの内容となってしまうと、市場で来年2月と見られている追加利下げの時期が前倒しになるとの見方が浮上してポンド売り圧力が強まる展開もあり得る。結果に注目したい。欧州午後には、先月のBOE理事会で利下げを主張したテイラーMPC委員の発言機会も予定されている。

 また、フランスの予算案を巡る政局もまた、ユーロの重しとなることが予想される。昨日、極左政党「不屈のフランス」と極右政党の国民連合(RN)が内閣不信任案を提出しており、16日に採決が行われる公算だ。また、同日マクロン大統領は早期辞任を否定するなど、不安定な状態が続く見通し。事態収束の兆しが見えない中、推移を見守ることになるだろう。なお、ユーロドルは日足チャート上で三役逆転が点灯中となっており、下方向への材料に反応しやすくなっている点には注意したい。

 そのほか、チポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事の発言機会が予定されているほか、独9月消費者物価指数・改定値、独やユーロ圏の10月ZEW景況感調査なども発表予定となっている。


想定レンジ上限
・ポンドドル:21日移動平均線1.3450ドル
・ユーロドル:日足・一目均衡表の転換線1.1651ドル

想定レンジ下限
・ポンドドル:10日安値1.3262ドル
・ユーロドル: 心理的節目1.1500ドル


(川畑)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ