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【見通し】株式明日の戦略-3日ぶり反落も多くの銘柄が上昇、5日線はサポートになるか

19日の日経平均は3日ぶり反落。終値は168円安の43546円。小動きの米国株を受けても、寄り付きは3桁の上昇。しかし、買いは続かず早々に失速した。ソフトバンクグループやサンリオなど、直近で大きく上昇していた人気銘柄の多くが利益確定売りに押された。

 マイナス圏に沈んで10時近辺では下げ幅を300円超に拡大。43400円台に入ったところで売りは一巡した。主力銘柄には大きく下げるものが多かった一方、プライムでは値上がり銘柄が多かった。鋭角的に戻して、11時近辺ではプラス圏に浮上。ただ、動きが良くなってくると、改めての売りに押された。前場を2桁の下落で終えると、後場はマイナス圏が定着し、終盤にかけては下げ幅を3桁に拡大。後場の安値圏で取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆0700億円。業種別では医薬品、不動産、倉庫・運輸などが上昇した一方、その他製品、銀行、非鉄金属などが下落した。ダルトン・インベストメンツから「大規模買付行為等趣旨説明書」を受領したことなどを公表したあすか製薬ホールディングスが急騰。半面、ソフトバンクグループが4%安となり、1銘柄で日経平均を約135円押し下げた。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1055/値下がり511。東京エレクトロンがプラスで終えたほか、SCREENやソシオネクストが3%超上昇するなど、半導体株の動きが良かった。薬品株が軒並み高となっており、第一三共と中外製薬が4%台の上昇。ニデック、ローム、TDKなどハイテク株の一角に資金が向かった。増配や1:2の株式分割を発表したフライングガーデンが急騰。上方修正を好感した買いが続いたテンシャルが連日でストップ高比例配分となった。

 一方、サンリオが10.4%安となり、ソフトバンクGとともに弱さが目立った。フジクラやIHIなど売買代金上位の常連銘柄が大幅安。任天堂、バンナムHD、コナミGなどゲーム株にも大きく売られる銘柄が多かった。三菱UFJや東京海上など金融株が全般軟調。公募・売り出しを発表したフージャースHDが急落した。

 ここまで日本株の上昇をけん引していた銘柄群が値を崩した一方、プライムでは値上がり銘柄が値下がりの倍近くあるという、いびつな動きとなった。最終的に日経平均は弱い銘柄の影響を大きく受けて下落しただけに、あすもソフトバンクGやサンリオの動向には神経質となるだろう。ただ、安値は43411円までで、5日線(43312円、19日時点)は取引時間中でも割り込むことはなかった。大暴落したわけではなく、チャートの形状も崩れていない。相場の主役が変わったとしても日経平均の上昇継続にはまだまだ期待が持てるだけに、あすはきょうの安値や5日線を下回ることなく推移できるかに注目したい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ