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【見通し】ロンドン為替見通し=米7月CPI前の英7月雇用統計や独8月ZEW景況感指数に要注目

本日のロンドン為替市場のユーロドルは、NY市場での米7月消費者物価指数(CPI)というメインイベントを控えて、8月独ZEW景況感指数やユーロ圏ZEW景況感指数を見極める展開となる。

 ポンドドルは、先日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)で5対4でのタカ派的な利下げの後で、英国の雇用情勢を見極めて、追加利下げか利下げ停止の可能性を探ることになる。
 イングランド銀行はインフレ見通しについて、9月ピーク時点の水準を3.7%から4.0%に上方修正し、食料品を中心とした物価上昇が賃金や長期的な物価上昇圧力を押し上げるリスクに引き続き警戒すると表明していた。
 英国の雇用統計では、賃金の動向も注視していきたい。

 トランプ米政権と欧州連合(EU)による関税合意を受けて、ユーロ圏の景況感悪化が警戒される中、8月の独&ユーロ圏のZEW景況感指数を見極めることになる。
 8月はトランプ関税合意の影響は確認されないものの、機関投資家やアナリストを対象にした調査からまとめられるソフトデータであるため、関税への警戒感が示されると思われる。

 米7月CPIが予想通りに物価上昇を示唆した場合、ドル買い・ユーロ&ポンド売り要因となるため、警戒しておきたい。
 米国のCPIは、先日、非農業部門雇用者数の大幅下方修正を発表してトランプ米大統領の逆鱗に触れた米労働省労働統計局が発表する。

 また、15日にアラスカで開催予定のトランプ米大統領とプーチン露大統領によるウクライナ戦争の停戦を巡る米露首脳会談に向けての関連ヘッドラインには引き続き警戒しておきたい。

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1789ドル(7/24高値)
・ユーロ円:173.97円(7/28高値)
・ポンドドル:1.3591ドル(6/17高値)
・ポンド円:199.98円(7/18高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1546ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:171.06円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.3310ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:197.28円(日足一目均衡表・転換線)

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ