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【見通し】ロンドン為替見通し=ポンド、英債券市場を睨みながら神経質な動き続くか

本日のロンドン為替市場では、英国の長期債市場を見定めながらの値動きか。昨日は(財政規律の堅持方針を掲げる)リーブス英財務相の退任観測を受け、英長期債に売り圧力が強まった(金利は上昇)。前日に4.45%台で終えた英10年債利回りは一時4.63%台まで急騰し、これを受けて為替ではポンドが急落した。

 スターマー英首相が率いる労働党政権は、公約に社会保障改革を掲げていた。しかしながら今開かれている議会で、改革の重要部分である「福祉予算の50億ポンド削減案」を労働党議員らが撤回に追い込んだ。

 リーブス財務相は財政赤字の抑制を目指していたが、社会保障改革の遅れにより英財政悪化への懸念が高まった。そういったなか、スターマー英首相がリーブス氏への全面的な支持について明言を避けたことが、英債券市場を混乱に陥れた。

 その後、英首相サイドはリーブス氏の全面支援を表明。オセアニア時間にも、スターマー首相が強い関係性を訴え、「リーブス氏は今後何年も財務相を務める」との発言も伝わった。しかしながら、ポンドの主要通貨に対する売りは止んだとはいえ、上値はまだ重いと言える。
 
 これからリーブス財務相の続投が明らかになったとしても、社会保障改革の核となる部分が抜け落ちるとなれば、債券市場の参加者は警戒感を高めたままだろう。いずれにせよ、英長期債の不安定な動きは続きそうであり、ポンドも神経質に上下する展開となりそうだ。

 他、欧州の6月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)が発表されるが、こちらは改定値。また、同月5日分の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨も公表されるものの、その1時間後に発表される6月米雇用統計に市場の目は向くだろう。

想定レンジ上限
・ポンドドル、昨日高値1.3753ドル
・ユーロドル、2021年9月10日高値の1.1851ドル

想定レンジ下限
・ポンドドル、6月24日安値1.3506ドル
・ユーロドル、6月30日安値1.1708ドル


(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ