今週のNY市場は米大統領選、FOMC、決算発表に注目。先週ダウ平均が0.15%安、S&P500が1.37%安とともに2週続落し、ナスダック総合が1.50%安と8週ぶりの反落となった。米大統領選をめぐる不透明感が重しとなるなか、スーパー・マイクロ・コンピューターやアドバンスト・マイクロ・デバイセズを中心に半導体株が幅広く下落したことや、決算やガイダンスが嫌気されたマイクロソフトやメタ・プラットフォームズが大幅安となり相場を押し下げた。しかし、週末1日の取引で予想を上回る決算や強い見通しを発表したアマゾン、インテルが大幅高となったことで主要3指数がそろって反発し、下落幅を縮小した。注目された1日発表の10月雇用統計では非農業部門雇用者数(NFP)がわずか1.2万人増と市場予想の11.3万人増を大きく下回ったものの、ハリケーンやボーイングのストライキの影響と受けとめられ、影響は限定的だった。また、金曜日引け後にはダウ平均採用銘柄からインテルとダウ・インクが除外され、新たにエヌビディアとシャーウィン・ウィリアムズの採用が発表された。
今週は米大統領選と米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まるほか、高水準の発表が続く第3四半期決算が焦点となりそうだ。5日投開票の米大統領選では勝敗を左右する激戦州で共和党候補のトランプ前大統領が優勢となっているが、週末の世論調査ではトランプ氏が有利とみられたアイオワ州で民主党のハリス副大統領のリードも伝えられ、結果が判明するまで不安定な相場展開が予想される。7日に結果が公表されるFOMCでは0.25%の利下げが確実視されているが、先行きの利下げ見通しを巡り、会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見に注目が集まる。決算発表はS&P500採用の約100銘柄が発表予定で、マリオット・インターナショナル、AIG、NXPセミコンダクターズN.V.、ウィン・リゾーツ、スーパー・マイクロ・コンピューター、CVSヘルス、ギリアド・サイエンシズ、クアルコム、タペストリー、ラルフ・ローレン、モデルナなどの決算やガイダンスに要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは10月雇用傾向指数、9月製造業新規受注など。企業決算は寄り前にフォックス、マリオット・インターナショナル、引け後にAIG、NXPセミコンダクターズ 、ウィン・リゾーツなどS&P500採用の20銘柄が発表予定。
なお、米国では3日(日)に冬時間に移行しました。NY株式市場の終了時間がこれまでの日本時間朝5時から朝6時になります。これにともない、翌朝の株式市場に関するニュース等はこれまでより約1時間遅れでの配信となります。(執筆:11月4日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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