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【見通し】ロンドン為替見通し=ユーロドル、底堅さ継続か 市場の目は米金融政策へ

本日のロンドン為替市場でユーロドルは底堅さが継続されるか。昨日は米金利先安観が強まるなかで1.11ドル台に乗せ、ニューヨーク引け水準も1.1130ドル台とこの日の高値圏で終えた。市場の目は本日から明日にかけて開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に向いており、先週末から0.50%利下げを織り込む動きが進んでいる。米長期金利も低下基調にあり、米金利への思惑がユーロドルの下値の支えとなるだろう。

 もっとも、結果公表(日本時間19日未明)まで時間があるため、まずは目先の経済指標を確かめながら、そして欧州株などを背景としてリスクセンチメントの見定めながらの取引となりそうだ。

 本日の欧州午前にはドイツとユーロ圏の9月ZEW景況感指数が発表予定。ドイツについては17.0と前回から2ポイント弱ほど低下が予想されている。見込み通りであれば、1月以来の低水準となり、同国景気の低調さが再び意識されてしまうだろう。ユーロ圏も51超えの6月分から7,8月と低下幅を広げてきており、ドイツ同様にどの程度まで下押すかがポイントとなる。

 また、ドル円の影響もユーロドルはかなり受けそうだ。昨日1年2カ月ぶりの139円台に突入したドル円だが、本邦3連休明けの朝は141円前半まで反発。もっともその後は140円台で神経質に上下している。週後半の日銀会合は据え置き見込みだが、今年中に追加利上げを見込む向きは多い。米国だけでなく、日銀の金融政策への思惑がドル円相場を不安定にしている。

想定レンジ上限
・ユーロドル、8月28日高値1.1186ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、9月13日安値1.1070ドル


(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ