
もっとも、本日は米国からは市場を動意づけるような主だった経済指標の発表が予定されていないことで、市場のトレンドを作るのは難しいか。要人の講演では今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票メンバーであるボスティック米アトランタ連銀総裁の講演と質疑応答が予定されていることに注意したい。なお、バー米連邦準備理事会(FRB)副議長も別の討議に参加するが、内容がサイバーセキュリティについてであることで動意づくのは難しそうだ。
荒い値動きとなりそうだが、明日日本時間23時には、米労働省労働統計局(BLS)による年次改定が公表されることで、この結果が出るまでは動きにくいかもしれない。
ドル円以外では、カナダから7月の消費者物価指数(CPI)が発表されることで、カナダドルの動きに要注目。7月CPIは前月比で今年初めてマイナスとなった6月から再びプラス(0.4%)に転じると予想されている。一方で、前年比では伸びが一段と鈍化する(2.7%から2.5%)と見込まれている。ドル/カナダドルは7月上旬以来の水準までドル安・カナダドル高が進んでいることで、インフレ指標の上振れの方が市場は反応しやすいか。
・想定レンジ上限
ドル円は、これまでの本日高値147.35円。
ドル/カナダドルは、日足一目均衡表・雲上限1.3691CAD、同・転換線1.3690CAD近辺
・想定レンジ下限
ドル円は、19日安値145.19円。
ドル/カナダドルは、200日移動平均線1.3595CAD、割り込むと4月4日安値1.3478CAD。
(松井)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ