
一方、英総選挙で地滑り的な勝利をおさめた労働党による政策運営への期待感がポンドに及ぼす影響も注視したい。左派色を後退させ中道に舵を切った労働党スターマー党首の政治路線はフィナンシャルタイムズ、サンデータイムズなど英主要紙にも評価されており、経済活動の再活性につながるとの声も聞かれる。新財務相には予想通り元イングランド銀行(BOE=中央銀行)のリーブス氏が就任し、歳出拡大よりも財政規律を重視する同氏の就任がポンドの支援となるかどうかも見定めたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:6月6・7日高値1.0902ドル。
・ポンドドル:3月8日につけた年初来高値1.2894ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0755ドル。
・ポンドドル:1.2709ドル前後で推移する21日移動平均線付近。
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ