株式会社トレジャリー・パートナーズ社が日経平均株価と米株市場についてまとめたデイリーレポートです。
前営業日の日本株式市場の振り返り
15日の日経平均株価は小幅に続伸、前日比+29.67円、+0.08%となる38,385.73円で大引け。
前日の好調な米国株式市場に連れて、日経平均株価は前日の終値より177円高い38,533円で寄り付き。勢いそのままに寄り付きから20分程度で38,817円まで上値を伸ばしたが、最近よく見られるいわゆる寄り天(寄り付き天井)の動きで、その後は売りが優勢となり次第にオープンの水準まで値を戻した。円安に陰りが見えてきたこともあり、オープンの水準を割り込むと、38,484円で前場クローズ。
後場の寄り付きでは再び38,613円まで上昇したが、中国本土および香港の主要株価指数が下げ幅を拡大し、為替は日本円がじりじりと買い戻される中で日本株の上値は重く、終盤に38,336円まで安値を更新したのち、38,386円で大引け。
当日は電気機器と精密機器が上昇を牽引。東京エレクトロンが+62.8円、ソニーGが+32.2円、アドバンテストが+25.6円、HOYAが+20.3円、それぞれ日経平均株価を押し上げた。一方で小売と通信が前日比でマイナス。特に前営業日に決算を発表し、円安の影響で減益となったニトリホールディングスが▲56.3円、同指数を押し下げた。
なお、今朝の日経平均株価CFDは38,761円で取引されており、16日の東京株式市場は大きく上窓を開けてオープンしそうな状況。
前営業日の米国株式市場の振り返り
15日の米国株式市場は主要3指数が揃って続伸。特にNASDAQ100の上昇幅が大きい。
21:30に発表された米国4月CPI(消費者物価指数)は、前年同月比が総合+3.4%、コア+3.6%、前月比が総合+0.3%、コア+0.3%とインフレ鈍化が確認され、市場は米長期金利低下、ドル安、株高で反応。
また同時刻に発表された米国4月小売売上高が前月比0.0%と伸び悩み、5月NY連銀製造業景気指数も予想を小幅に下回る▲15.6となったことで、前述の米長期金利低下、ドル安、株高の流れが決定的となった。
S&P500指数は前日終値より18ドル高い5,263ドルで寄り付くと、ほぼ一本調子で上昇。午前のうちに5,293ドルを記録。午後に入っても上昇は止まらず5,312ドルまで上昇したのち、5,309ドルで高値引け。
ブルームバーグによれば、NY午後に米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、金融当局は現在の金利水準を「もう少し長く」維持する必要があるとの見解を改めて表明したようであるが、相場への影響は限定的に留まっている。
全ての業種で前日比プラスとなったが、特にITが+2.29%と上昇をけん引した。また金利低下を好感して不動産業が+1.69%と大きめに上昇した。
特に半導体銘柄が好調で、アドバンスド・マイクロ・デバイセズが+4.25%、ブロードコムが+4.07%、エヌビディアが+3.58%と大きく上昇。その他メタ+2.05%、マイクロソフト+1.57%、グーグル+1.27%、アップル+1.22%と続いた。
※リアルタイムのCFD価格はこちらから確認できます。
株価指数・商品CFDチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム
本日の注目点
①弱さを見せ始めた米国の経済指標。やや弱い4月雇用統計に加えて、新規失業保険申請件数が増加、5月ミシガン大学消費者センチメントが悪化、4月小売が横ばいと、ここにきて米国の経済指標に弱さが見え始めている。こうした指標が続くかどうかが1つの大きな注目点と言える。
②本日発表予定の米国の経済指標。4月の新築住宅の着工件数、建築許可件数や失業保険申請件数、5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、4月鉱工業生産など複数の指標発表を控えている。1つ1つの相場への影響を測るというよりは、俯瞰して眺めて全体感を確かめたい。
③日本1-3月期実質GDP。前回10-12月期は修正が入り辛うじて前期比+0.1%の成長率を保ったが、それがなければ2期連続のマイナス成長(テクニカルリセッション)となっていた。そして本日の予想は前期比で▲3%となっており、日本経済の底力はどれほどか?地力が試される局面。為替や株価への影響も小さくないため、注目して見ておきたい。
外為どっとコム「CFDネクスト」の魅力
外為どっとコムのCFDサービス「CFDネクスト」は、ひとつの口座で世界の株価指数や金・原油、米国株などのさまざまな商品に投資ができます。
取引手数料が無料
取引手数料が無料なので少ない保証金で取引を開始できます。
さらに銘柄によっては最大20倍のレバレッジがかけられるため、少ない保証金で効率よくお取引ができます。
ロスカット手数料は別途発生します。詳しくはこちら
「売り」から入ることもできる
「買い」だけでなく「売り」から入ることも出来るため、相場が下落して価格が下がった際にも利益を出すことができます。
「日本円」で取引できる
世界の様々な商品も、FXと同様に「日本円」のまま取引することができます。
お知らせ、キャンペーン
CFD(CFDネクスト)のご案内|はじめてのCFDなら外為どっとコム
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。