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ドル円、152円突破の条件…155円の可能性(今日から来週の予想)2024/3/22

 

最新のドル円相場を解説

 

NY時間でのドル円152円到達のきっかけ、条件

皆さんこんばんは。現在は3月22日金曜日の20時台となっております。ドル円相場は151円60銭台で高止まりという状況です。

ドル円は今週に入って円安が再び加速してきております。きっかけとなったのは3月19日に日銀がマイナス金利解除などを行いましたが、結果的には異次元な大規模金融緩和が通常の金融緩和に変わっただけということから、今後も改めて金融緩和が継続されていくという見方から円安が加速しているという状況となっております。

その後、FOMCで一時的にドル売りが強まる状況もありましたが、一巡しますとこのように円安が再び加速しているという展開となっております。

そうした中で、テクニカル分析でかなり注目なポイントという状況となっております。というのも、まずこの151円後半というのは2022年から、3度上ぬけトライしている水準となっております。さらに、そうした中で安値をこのように切り上げておりまして、このチャートパターンでいうこの上昇型の三角形、アセンディングトライアングルというチャートパターンを形成しております。

この三角持ち合いを形成する時というのは、大抵このブレイクする時、このように3度を試したところでブレイクしていくという傾向があります。ですので、今回この3度目の上ネトライということで、もしかしたら上に行くんじゃないかという見方が個人的にもありますので、かなり注目しております。

では、上値をブレイクするのはこの後ニューヨーク市場なのか、もしくは来週なのかということになりますが、まず今日の時点で考えていますと、この上にブレイクするきっかけ、もしかしたら米株関係してくるんじゃないかなと思っております。

はい、まず外為どっとコムのCFDネクストの米株なんですけども、こちらS&P500に関しては最高値をも更新しつつしております。さらに、こちらダウの方も最高値更新して、ダウはもう4万ドルが目の前に入ってきております。

ですので、ニューヨーク市場で株高という風になれば、やっぱりリスクオンからドル買いとなって、ドル円相場も上昇、そして152円をブレイクする可能性は十分に考えられるんじゃないかなと思っております。ですので、今日のニューヨーク市場はこの米株動向に注目かなという風に思っております。

今後ドル円が155円を目指す展開

じゃあ、仮にこの152円をブレイクした先、どこまで目指す可能性があるのかという点なんですけども、これはもう直近でこのチャートポイントがないということから、私がこの波動から計算していきます。N計算と言われますけども、この計算値で示された水準というのが大体155円ということになります。仮に152円をブレイクした後には、155円を視野に入れた相場展開が考えられるんじゃないかと思っております。もちろん、今日ブレイクしてすぐに155円行くってのはちょっと考えづらいではありますけども、来週にかけて155円を視野に上昇していく可能性は十分にあるんじゃないかと思っております。

来週のドル円予想

では、万が一今日152円をブレイクできなかった場合、来週はどうなのかということで、では来週はどのようなイベントがあるのか、そこを見ておきましょう。週間イベントにまとめております。

まずはこちらアメリカの指標を確認していきましょう。様々ありますけども、特に注目の手法としては3月28日新規失業保険申請件数、あとは29日PCEデフレータ、パウエルFRB議長の講演が控えております。もちろん1番注目したいのはこのPCEデフレーターになってきます。FRBがインフレ指標として最も注目してる指標となりますので、結果に注目したいという部分ではありますが、ただですね、この3月29日というのは欧米諸国がグッドフライデーの祝日になっております。ですので、アメリカの株式市場が休場となりますので、結果を受けてドル相場というのは値動きは限定的になるんじゃないかなという風に思っております。

次に私が注目してるのは日本のイベントです。3月27日田村日銀審議委員の講演、そして3月28日には金融政策決定会合における主な意見が公表されます。

ポイントとなるのは日銀は3月会合でマイナス金利の解除などを決定、その上今後の利上げについて植田日銀総裁は記者会見の中で慎重な姿勢を示しました。ですのでこの27日の田村日銀審議委員の講演ですとか、主な意見から、今後の利上げに関しての情報があるのかが探られる展開になるんじゃないかなと思っております。

またその他、この講演などから、改めて今後もこの金融緩和的な政策を続けるというところが認識されるようだと、円売りが加速してドル円相場上昇するということになるんじゃないかなと思っております。今後はもう基本的にはこの円安基調というのは強まっていくという風に見ておりますが、このイベント前までにもし仮に152円をブレイクしていなければ、そのイベントがきっかけになってこのアセンディングトライアングルの上限をブレイクするということに繋がってくるんじゃないかなと個人的に思っております。

ですので、来週の相場も注目しておいてください。

為替介入への警戒

なお、これも念のためではありますが、152円付近では、2022年からかなり強い上値抵抗として意識されております。そのきっかけとしてはやはり日米当局による円買い介入の警戒があったからこそですね、このように伸び悩むという相場展開となっております。実際にこの2022年の10月というのは円買い介入が入ったということもありますので、この152円をブレイクすると、やはり円買い介入への警戒というのはさらに高まってくるかと思います。

そうした中で伸び悩む展開が続いたとしても、この上昇トレンドライン、ここを下回らない限りは基本的には上昇トレンドに変わりないと思っておりますので、もし仮に下落する場面がありましたら、基本的に押し目買いポイントとなり得るんじゃないかと思っておりますので、是非参考にしていただければと思います。

 

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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