原油価格(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:WTI原油)について、現在までの推移とこの先のポイントについて短時間で確認できるよう簡潔にまとめました。
WTI原油先物市場の値動きまとめ
原油価格が大幅に上昇し、ニューヨーク商品取引所のWTI原油先物4月限は1バレル=81.26円で終了した。これは需給引き締まり観測が高まったことが背景にある。
国際エネルギー機関(IEA)が2024年の世界石油需要を上方修正する一方、供給を引き下げたことが相場の支援材料となった。加えて、米エネルギー情報局が発表した在庫減少も需給引き締まりを示唆した。
さらに、ウクライナがロシアの石油施設を標的とするドローン攻撃を続けており、ロシア産原油の供給リスクが高まっている。
IEAは当初は供給超過を予想していたが、OPECプラスの減産が下期も続くと見て需給不足に転じると予想を改めた。ただし、一部トレーダーは慎重で、急な上げ後の売り浴びせを警戒している。
原油価格は年初来で13%上昇しているが、3カ月前から狭いレンジにとどまっていた。需給引き締まりの兆しが出ているものの、OPECプラス以外の増産や中国需要の不安もあり、先行きは不透明さが残る。
最新の原油CFD日足チャート(外為どっとコム「CFDネクスト」)
30分足チャート
※リアルタイムの価格はこちらから確認できます。
WTI原油 株価指数・商品CFDチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム
日足チャート
日足チャートの10日移動平均線は緩やかながら上向きに転じ、価格も移動平均線の上を維持している。ただし、相場の過熱感をはかるテクニカル分析のRSIは、買われ過ぎゾーンである70%ラインに近づいているため、売りへの転換には注意。
WTI原油先物市場の上昇・下落要因
上昇要因
供給の減少:産油国による生産カット、地政学的緊張、自然災害などによる供給の減少。
需要の増加:経済成長に伴うエネルギー需要の増加。
地政学的リスク:産油地域での政治的不安定、紛争、制裁など。
通貨価値の変動:ドル安が進むと、ドル建ての原油が相対的に安価になり、需要が増加する。
市場の投機:投資家による将来の価格上昇への賭け、投機的な買い。
石油代替エネルギーへの移行の遅延:再生可能エネルギーへの移行が遅れると、中長期的に原油への依存が続く。
米シェールオイル産油量の減少:技術的な問題、資本の制約、あるいは環境規制などにより米国のシェールオイル産油量が減少する場合、全体の供給が減少し、原油価格を押し上げる可能性あり
下落要因
供給の増加:産油国による生産量の増加、新たな油田の開発。
需要の減少:経済の減速、代替エネルギーへの移行による石油製品需要の減少。
地政学的リスクの緩和:産油地域の政治的安定化。
通貨価値の変動:ドル高が進むと、ドル建ての原油が相対的に高価になり、需要が減少する。
市場の投機:将来の価格下落への賭け、投機的な売り。
技術革新:エネルギー効率の向上、代替エネルギー技術の進展による石油需要の減少。
シェールオイル産油量の増加:技術革新や投資増加により、米国シェールオイルの採掘が効率化され、産油量が増加した場合、全体の石油供給量が増え、原油価格を下押しする可能性があり
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