
今週は発表が本格化する第4四半期決算とインフレ指標が焦点となりそうだ。第4四半期決算発表は先週までにS&P500採用の43銘柄が発表を終え、そのうち88%の銘柄で調整後一株当たり利益が市場予想を上回ったものの、株価は決算を受けて下落するものが多かった。今週はS&P500採用の70銘柄以上が発表予定で決算結果やガイダンスが注目される。主要なものは月曜日にユナイテッド・エアラインズ、火曜日にジョンソン&ジョンソン、ゼネラル・エレクトリック、ベライゾンプロクター&ギャンブル、3M、ネットフリックス、水曜日にテスラ、AT&T、IBM、木曜日にユニオン・パシフィック、ヒューマナ、ビザ、金曜日にインテル、アメリカン・エキスプレスなど。
経済指標は金曜日発表の12月個人消費支出(PCE)価格指数に注目が集まる。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数は前年比+3.0%と11月分の+3.2%から小幅に低下が見込まれている。CMEのフェド・ウォッチが示す3月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前週末の81%から先週末は47%に低下するなど早期利下げ転換期待が大きく後退したが、コアPCE価格指数が低下すれば再び早期利下げ期待が高まりそうだ。このほかの経済指標は12月景気先行指数、1月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、10-12月期国内総生産(GDP)速報値、12月新築住宅販売件数など。
今晩の米経済指標・イベントは12月景気先行指数など。企業決算は引け後にユナイテッド・エアラインズ、ザイオンズ・バンコープなどが発表予定。
(執筆:1月22日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ