18日の日経平均は3日続落。終値は11円安の35466円。米国株安を受けて、3桁下落からのスタート。寄り付きを安値に切り返してすぐにプラス転換したが、その後は方向感にかける動きが続いた。前場ではマイナス圏に沈んだところではすかさず買いが入ったことから、上げ幅を200円超に広げる場面もあった。一方、後場は買いが続かずじわじわと値を消す展開。13時台後半に再び下げに転じると、そこからは前日終値近辺での小動きが続き、小幅な下落で終了した。
東証プライムの売買代金は概算で3兆9900億円。業種別では輸送用機器、ゴム製品、その他製品などが上昇している一方、陸運、保険、電気・ガスなどが下落している。証券会社が投資判断を引き上げたアドバンテストが大幅上昇。半面、米子会社の新薬に関するリリースが失望材料となった新日本科学が一時ストップ安となるなど急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり863/値下がり729。為替市場で一段と円安・ドル高が進んだことから、トヨタやマツダなど自動車株が大幅上昇。ブリヂストン、デンソー、愛三工業など部品関連にも資金が向かった。2023年の訪日客の旅行消費額が過去最高になったと伝わったことを材料に、ラオックス、コメ兵、ハナツアー、グリーンズなど中小型のインバウンド株買いが盛り上がった。AIチャットボットサービスに関するリリースが好感されたショーケースが場中値付かずのストップ高比例配分となった。
一方、ソニーG、キーエンス、ニデックなどが軟調。前日は米長期金利の上昇に好反応を示したMS&ADや東京海上など保険株が、きょうは米金利が一段と上昇する中でも強めに売られた。下方修正を発表したスタジオアリスが大幅安。直近で人気化した銘柄に手じまいと思われる売りが出てきており、さくらインターネットがストップ安。野村マイクロや古野電気が急落した。
日経平均は小幅安。きのう引け間際に崩れただけに、一時200円を超える上昇から後場下げに転じれば、見切り売りが加速しても不思議はなかった。ただ、マイナス圏に沈んだところではピタッと売り圧力が和らいだ。寄り付きが安値となっており、ローソク足では陽線を形成している。終値(35466円)で5日線(35608円、18日時点)を下回ってはいるが、チャートの形状が大きく悪化しているわけではない。来週は22日(月)~23日(火)の日程で日銀の金融政策決定会合が開催されるが、ここでは政策修正はないとみられている。そうなると、ここからは売りも仕掛けづらい。大崩れを回避できたことで、週末のあすもきょう同様に、下値は堅いと予想する。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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