28日の香港市場は前日の米株高を好感して買いが先行するものの、上値の重い展開となるか。27日のNY株式相場は主要3指数がそろって上昇。年内最終週で薄商いとなったが、早期利下げ転換期待や米10年債利回りの低下が引き続き支援となった。ダウ平均はおおむねプラス圏で推移し、111.19米ドル高（+0.30％）と2日続伸して終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.14％高、0.16％高と4日続伸した。
一方、中国の国家統計局が27日に発表した統計によると、2023年11月の工業企業（年間売上高2000万元以上の企業）の税引き前利益は前年同月比29.5％増となり、市場予想から上振れた。上げ幅は10月（2.7％増）から大きく拡大し、4カ月連続でプラス成長となったことは投資家心理の改善につながっている。ただ、ハンセン指数は前日に終値で18日以来の高値を付けており、利益確定の売りが出やすいほか、年末とあって持ち高調整の動きも予想され、相場の重しとなりそうだ。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
