今週のNY市場は堅調か。先週はダウ平均が5.07%高、S&P500が5.85%高とともに3週ぶりに反発し、ナスダック総合は6.61%高と4週ぶりに反発した。ダウ平均は昨年10月以来の週間上昇率を記録し、S&P500とナスダック総合も昨年11月以来の大幅高となった。S&P500は前週10月27日に7月高値から10.28%安となり「調整相場」入りとなったが、先週末は下落率を5.03%に縮小し「調整相場」を脱出した。前週までの大幅続落により売られ過ぎが意識される中、中東情勢緊迫化の中でも原油相場が下落したことが安心感につながったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や、10月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)、10月雇用統計などの弱い経済指標を受けて米国債利回りが大幅に低下し、利上げサイクルの終了期待が高まったことが株式相場の支援となった。
今週は利上げサイクルの終了期待や年末株高期待を背景に堅調な展開か。10月に一時5%を上回った米10年債利回りは、先週末は4.558%で終了し、週間では利回りが0.287%ポイント低下した。CMEのフェド・ウォッチが示す12月FOMCでの利上げ確率は前週末の19%から5%へと大幅に低下し、95%の確率で政策金利の据え置きが見込まれている。10月株安の原因となった金利上昇が一服し、利上げ継続見通しが大きく後退したことは引き続き株式市場の追い風となりそうだ。今週は注目度の高い経済指標の発表は少ないものの、金曜日に11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が発表され、併せて発表される同1年先・5年先期待インフレ率速報値が注目される。終盤を迎えた第3四半期決算発表は、S&P500の約50銘柄が発表予定で、主要なものはNXPセミコンダクターズ、D.R.ホートン、オキシデンタル・ペトロリアム、ギリアド・サイエンシズ、ラルフ・ローレン、バイオジェン、ワーナー・ブロス・ディスカバリー、ウォルト・ディズニー、タペストリーなど。
今晩の米経済指標は10月雇用傾向指数など。企業決算は寄り前にコンステレーション・エナジー、引け後にNXPセミコンダクターズなどが発表予定。
なお、米国では「サマータイム」が5日に終了し、冬時間に移行しました。米株式市場のオープンは日本時間22時30分、クローズはこれまでの日本時間翌朝5時から6時へと1時間後ずれとなります。これに伴い、翌朝7時半頃に配信のNY市場概況は、8時半頃の配信となります。(執筆:11月6日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
読む前にチェック!最新FX為替情報
読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!
最新FX為替情報
- スプレッド
- 始値比
- H
- L