
今週は利上げサイクルの終了期待や年末株高期待を背景に堅調な展開か。10月に一時5%を上回った米10年債利回りは、先週末は4.558%で終了し、週間では利回りが0.287%ポイント低下した。CMEのフェド・ウォッチが示す12月FOMCでの利上げ確率は前週末の19%から5%へと大幅に低下し、95%の確率で政策金利の据え置きが見込まれている。10月株安の原因となった金利上昇が一服し、利上げ継続見通しが大きく後退したことは引き続き株式市場の追い風となりそうだ。今週は注目度の高い経済指標の発表は少ないものの、金曜日に11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が発表され、併せて発表される同1年先・5年先期待インフレ率速報値が注目される。終盤を迎えた第3四半期決算発表は、S&P500の約50銘柄が発表予定で、主要なものはNXPセミコンダクターズ、D.R.ホートン、オキシデンタル・ペトロリアム、ギリアド・サイエンシズ、ラルフ・ローレン、バイオジェン、ワーナー・ブロス・ディスカバリー、ウォルト・ディズニー、タペストリーなど。
今晩の米経済指標は10月雇用傾向指数など。企業決算は寄り前にコンステレーション・エナジー、引け後にNXPセミコンダクターズなどが発表予定。
なお、米国では「サマータイム」が5日に終了し、冬時間に移行しました。米株式市場のオープンは日本時間22時30分、クローズはこれまでの日本時間翌朝5時から6時へと1時間後ずれとなります。これに伴い、翌朝7時半頃に配信のNY市場概況は、8時半頃の配信となります。(執筆:11月6日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ