本日の欧州時間は、東京勢が参入している時間帯は本邦当局者の為替介入に要警戒。その後は英中銀(BOE)金融政策委員会(MPC)の結果発表に注目が集まる。
為替介入については、本日の岸田政権が経済対策を発表前に円安が加速した場合には、その流れを阻止する可能性がある。また、明日は文化の日の本邦祝日であり、東京休場前に円安に傾かないような措置を講じる可能性は否定できない。
昨日のNY時間から本日の東京午前までは米金利の低下に伴うドル売り・円買いが優勢。ただしこれまでもドル円は、ある程度の調整をこなしながら上昇トレンドを維持してきた。米金利が下げ止まればアッサリと反発もあり得るため、予断を許さない状況は変わらないか。
英中銀MPCは、前回9月会合では5対4で辛うじて金利据え置きを決定した。それ以後の英金融市場は、米長期金利の上昇に連れて英債利回りが上昇。しかし、経済指標では6-8月の賃金の伸び率が鈍化し、雇用者数も減少とインフレ圧力に緩和の兆しが見られた。また、9月消費者物価指数(CPI)も8月・9月は前年比6.7%とBOEの予想6.9%を下回っている。中東リスクがあるものの、今回のMPCも据え置き予想が優勢。しかしながら、予想通りの結果でも投票結果や声明文の内容次第でポンドが動意づく可能性は高い。
なお英MPC結果発表前にも、スイスでは10月CPI、欧州各国の10月製造表PMI改定値、ノルウェー中銀が政策金利を発表など注目イベントが控えている。また、米国からもBOEの結果発表前後に複数の雇用指標が発表され、結果次第では神経質に相場が動きそうだ。
・想定レンジ上限
ポンドドル:24日高値1.2289ドル。
ユーロポンド:約半年ぶりにつけた31日高値0.8754ポンド
ポンド円:31日高値184.37円
・想定レンジ下限
ポンドドル:この数週間1.21ドルは割り込むも、その下で支えられている1.2090ドル。
ユーロポンド:日足一目均衡表・雲上限0.8634ポンド
ポンド円:21日移動平均線182.45円
(松井)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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