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【見通し】今日の株式見通し-軟調か 地政学リスクとインフレ長期化を警戒して米国株は大幅安

東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は332ドル安の33665ドルと値幅を伴った下げになった。中東の地政学リスクが高まったことと、原油価格や長期金利が上昇してインフレ長期化への警戒が高まったことが、株売りの材料となった。米10年債利回りは4.9%台に乗せており、3指数の中ではナスダックが1.6%安と最もパフォーマンスが悪かった。ドル円は足元149円80銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて400円安の31640円、ドル建てが375円安の31665円で取引を終えた。なお、引け後に決算を発表した銘柄では、時間外でネットフリックスが大幅上昇、テスラは小動きとなっている。

 米国でリスクオフの様相が強まったことから、日本株も売りに押されると予想する。ネットフリックスの時間外の上昇はプラス要因ではあるが、米10年債利回りの4.9%台乗せはグロース株を買いづらくすることから、好影響は限られるだろう。CME225先物からは大幅安スタートが想定される。米国動向からハイテク株の下げが大きくなりそうだ。ただ、本日の米国ではパウエルFRB議長の講演が予定されている。発言が米金利上昇にブレーキをかける可能性はあることから、深押ししたところでは買いも入るとみる。大幅安にはなるだろうが、売り一巡後は下げ渋る展開を予想する。日経平均の予想レンジは31500円-31800円

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ