今晩は底堅い展開か。昨日は強い経済指標を受けて米国債利回りが上昇したことや、政府機関閉鎖の可能性などが意識されリスク回避の動きが強まった。ダウ平均が370.46ドル安(-1.08%)、S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.64%安、1.82%安となり、主要3指数がそろって大幅に3日続落した。終値はダウ平均が7月10日以来の安値となり、S&P500とナスダック総合は6月以来の安値を付けた。週初来ではダウ平均が1.58%安、S&P500が2.70%安となり、ナスダック総合は3.53%安と3月以来の大幅安ペースとなった。
今晩は週末の取引となることで週初から大きく下落したハイテク株を中心に買い戻しが期待できそうだ。ただ、米10年債利回りが2007年以来となる4.5%付近まで上昇し、米2年債利回りが2006年以来の5.2%まで上昇するなど足もとの米国債利回りの上昇が引き続き株式相場の重しとなるほか、下院共和党指導部が木曜日に議会を休会にしたことで政府機関閉鎖を回避する法案の成立が難航することも懸念されており、これらが上値の圧迫要因となりそうだ。
今晩の米経済指標は9月S&Pグローバル製造業・サービス業・総合PMI速報値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月22日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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