今週のNY市場は経済指標に注目。
先週は主要3指数がそろって下落。ダウ平均が0.75%安と反落し、S&P500が1.29%安、ナスダック総合が1.93%安とともに3週ぶりに反落した。サウジアラビアなどの供給削減継続を受けた原油高がインフレ懸念を強める中、米8月ISM非製造業総合指数(PMI)や新規失業保険申請件数などの経済指標が予想を上回る強い結果となり米国債利回りが上昇したことが重しとなった。
中国政府が政府機関などでのiPhone使用を制限するとの報道を受けて時価総額最大のアップルが売られ、関連銘柄が大きく下落したこともハイテク株の重しとなった。ただ、週末8日はアップルが3日ぶりに反発し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ4日ぶり、5日ぶりに反発して終了した。
今週は金融政策の見通しを巡り、8月消費者物価指数 (CPI)などの経済指標に注目する展開か。9月19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の据え置きが予想されているが、11月FOMCでは40%以上の確率で利上げが予想されている。13日の8月CPIのほか、14日には8月生産者物価指数(PPI)が発表される。物価指標が強い結果となれば、利上げの長期化懸念が強まることが警戒される。
このほかの経済指標は8月NFIB中小企業楽観度指数(12日)、新規失業保険申請件数、8月小売売上高(以上14日)、9月NY連銀製造業業況指数、8月鉱工業生産、9月ミシガン大消費者信頼感指数速報値・同1年先期待インフレ率速報値など。
決算発表はオラクル(11日)、レナー、アドビ(14日)など。このほか、モデルナ、ブリストル・マイヤーズ・スクイブなどが投資家説明会を開催する。アップルは12日にプレス・イベントを開催し、iPhone15などの発表が予想されている。
今晩は主要な経済指標の発表はなし。起業決算は引け後にオラクルが発表予定。
(執筆:9月11日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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