再び円安の時代がやってくる!?理由は日本経済の構造に
動画配信期間
2023/2/10
動画内コメント書き起こし
戸田氏:方向感として第1Q 1~3月期からあと4~6月期の途中くらいまではやっぱり下押し圧力が強いんじゃないかなと見ています。これは僕だけではなくて例えば大手の金融機関だったりとかシンクタンクは概ねそういう予想ですね。それは何でかというと日銀の政策修正みたいなところがものすごく意識されているので円買い圧力が強かった。ちょっとややゲームチェンジっぽく米1月の雇用統計がめちゃめちゃ強かったのでドル買いが強くなって今変わりつつあるというような状況ですかね。
4~6月期以降の見方というのは結構(意見が)分かれていて、ずっと円高張りつくんじゃないかという人もいれば再び円安に戻すんじゃないかみたいな人がいる。僕はどっちかというと円安に戻すんじゃないかと思っている。それは日本の構造上の話で、海外への支払いがすごく増えてきていることが背景にある。いろいろな会社がグーグルとかマイクロソフトとかクラウドのサービスとかで支払いがものすごく増えてきていて、そういうサービスの支払いによる円売りドル買いのフローというのは結構効いてくるんじゃないかなというのが一つ。
あとはやっぱりなんだかんだアメリカの経済が強かったりとか、あとは中国の経済再開とかリスクオンっぽくなってきつつあるので、そうなってくると円売りの方が強いのかなという気がします。
宇栄原:戸田さんはトレードでテクニカルを使ったりするのでしょうか?
戸田氏:チャートは人一倍見ていると思います。テクニカルっていうところでいくと移動平均線やRSIなどを使うことはあるんですけどサポートとして僕は使っています。あくまで定量的に物事を判断するためのサポートツール。例えば真ん中に移動平均線があってそこからどれぐらいブレているんだろう?とか、売られすぎ買われ過ぎの情報を見るために僕はサポートとして使う感じです。
概要
元大手邦銀ディーラーとして様々な経験をしてきた戸田裕大氏と外為どっとコム総研の宇栄原研究員が「負けないFXトレーダーを育てる」をコンセプトにFXトレードの実力アップに役立つ情報をお伝えします。
代表を務めるトレジャリー・パートナーズでは専門家の知見と、テクノロジーを活用して金融マーケットの見通しを提供。その相場観を頼る企業や投資家も多い。 三井住友銀行では10年間外国為替業務を担当する中で、ボードディーラーとして数十億ドル/日の取引を執行すると共に、日本と中国にて計750社の為替リスク管理に対する支援を実施。著書に『米中金融戦争─香港情勢と通貨覇権争いの行方』(扶桑社/ 2020 年)『ウクライナ侵攻後の世界経済─インフレと金融マーケットの行方』(扶桑社/ 2022年)。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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