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FX「物価が低下する中国、デフレか、バイデン大統領は対中国強気発言」人民元見通し


総括

FX「物価が低下する中国、デフレか、バイデン大統領は対中国強気発言」人民元見通し

(通貨7位(8位)、株価14位(13位))
予想レンジ 人民元/円 19.9-20.4

(ポイント)
*米中首脳会談観測あり
*バイデン大統領は台湾問題で譲歩しない、習国家主席とは会談する
*市場急落で、政府が立て直し発言
*10月生産者物価は低下、世界の流れと逆、デフレか
*消費物価も低位安定
*10月貿易収支では輸出入伸びず
*対露貿易は拡大
*経常収支黒字は改善
*ゼロコロナ政策の緩和は不透明
*3Q・GDP成長率は前年比3.9%
*22年実質成長率、2.8%に下方修正 世界銀行
*ロシア産原油を大量購入
*バイデン米大統領は、米軍が台湾を防衛と発言
*米国は中国からの輸入品に対する制裁関税措置を継続

(速報)
バイデン大統領は台湾問題で譲歩しない、習国家主席とは会談する(11/9、米国夜)

(中国政府が市場重視発言)
習新政権発足後、上海総合指数、香港ハンセン指数、人民元が大きく売られていたのを見かねてか、中国政府も修正発言を繰り返した。習国家主席は、中国は引き続き市場を開放し、全ての国と協力して機会を共有すると述べた。習主席は、中国はより多くの外国投資を奨励し、海南自由貿易港のような建設プロジェクトを加速させる方針を示した上で「中国は全ての国に対し、国際協力を深める機会を共有し、世界貿易機関(WTO)改革に完全かつ深く関与し、貿易や投資の自由化・円滑化の推進を求めていく」と述べた。
 劉鶴副首相は、政府は不動産部門のリスクを減らす必要があり、新たな発展モデルを促す措置を提案したと発言。国務院金融安定発展委員会で、資本市場にとって好ましい政策措置を打ち出す方針を示した。

(米中首脳会談は)
 習主席が、インドネシアのバリ島で15,16の両日開かれるG20サミットに出席する見通しであることも市場を支えた。米中首脳会談が行われる可能性がでてきた。

(世界の流れとは逆へ、10月生産者物価)
 10月消費者物価は前年同月比2.1%上昇と、伸びは9月の2.8%上昇から鈍化し、予想(2.4%上昇)も下回った。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは0.6%上昇と変わらず。
 10月の生産者物価は前年同月比1.3%低下。9月は0.9%上昇だった。低下幅は予想(1.5%)より若干小さかったが、2020年12月以来の低下を記録した。 
 弱い内需と輸出需要鈍化という状況で、デフレのリスクとの厳しい闘いが始まる可能性がある。国家統計局は10月上旬の大型連休後に需要が落ち込んだことが、消費者物価の伸びを鈍らせたと分析。前年同月の水準が高かったことも上昇鈍化の一因に挙げた。
 中国のコアCPI上昇率は今や主要経済国で最も低い。日本より低い。内需回復ペースの鈍さがデフレ圧力の誘因と指摘されている。中国では不動産市場危機が続いていることに加え、コロナ感染再拡大とロックダウンが繰り返される状況が景況感に重くのしかかり、内需が大きな打撃を受けている。

(輸出入、10月はともに減少 2年5カ月ぶり)
 10月の貿易統計では、輸出は前年同月比0.3%減の2983億ドル。輸入は2132億ドルで0.7%減った。ともに減少するのは20年5月以来、2年5カ月ぶりだ。金利上昇で世界経済が減速し、中国の内需も新型コロナウイルス対応の移動制限で弱まっている。
 輸出から輸入を差し引いた貿易黒字は851億ドルだった。減少率では輸出が輸入より小さかったため、前年同月より0.9%拡大した。9月まで2ケタの伸びが続いたが、大幅に鈍化した。
輸出を品目別にみるとパソコンなどが17%減で、3カ月連続で前年同月を下回った。労働集約的な玩具や衣類はいずれも2割近く減った。
 国・地域別にみると、米国向けは13%減少し、3カ月連続のマイナスとなった。米国の利上げに伴う景気減速の影響が出ている。欧州連合(EU)向けも1割減った。一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けは2割増えた。
輸入を品目別にみると、最大の品目である集積回路が1%減り、6カ月連続の減少となった。化粧品も前年同月を6%下回った。原油は4割超増えた。
10月のロシアとの貿易は輸出が35%、輸入が36%それぞれ増えた。このうち、輸出は4カ月連続で増加した。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン中位を越えきれず、2σ下限へ下落

日足、ボリバン中位を越えきれず、2σ下限へ下落。11月8日-9日の下降ラインを上抜けるかどうか。11月4日-7日の下降ラインが上値抵抗。9月22日-11月9日の上昇ラインがサポート。雲中。5日線、20日線下向き。
 週足、下降トレンド、ボリバン3σ上限から反落。8月1日週-10月31日週の上昇ラインを下抜く。10月24日週-31日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、8月の下ヒゲの長い陽線で9月、10月は上昇局面を見せながらも長い上ヒゲを残し11月は陰線スタート。ボリバン2σ上限に達して下落。6月-8月の上昇ラインがサポート。
 年足、21年は大陽線。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜いて22年スタート、ここまで陽線。 



チーファンラマ

経常収支

 経常収支黒字は、2022 年の最初の3四半期で過去最高の3104億ドルに達し、前年比56%増加した。国内総生産に対する経常収支黒字の比率は2.4%であり、これは合理的でバランスの取れた範囲内にある。
全体のうち、商品貿易の黒字は前年比で37%増加し、過去最高の5216億ドルに達し、サービス貿易の赤字は23%縮小した。直接投資は469億ドルの純流入を記録した。
中国経済はその堅固さ、巨大な可能性、健全な長期ファンダメンタルズを維持しており、その回復は勢いを増しており、これは国の国際収支を下支えするのに役立つだろうとしている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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