と~っても忙しい人に、まんがでお届けするFX。
今回おさえておきたいネタはこれだ!
目次
金融政策発表で当該通貨は大きく動くことも
金融政策発表で見るべきものとは?
声明文や記者会見から未来を推測する!
今回のまとめ
金融政策発表で当該通貨は大きく動くことも
- (書き書き…)
- ピザちゃん、新しいピザのトッピングでも考えているのかい?
- それもいいですね!でも、それはあとにします!!
- ではなにをしているのだ?
- じゃーん!先週、今週と各国の政策金利発表があったので、この前作ったカレンダーに結果を書き込んでいるのです!!
- 結果を書き留めるなんて…偉いのだ!!
- でも、気になることがあるんです。たとえば6月7日のオーストラリア準備銀行(RBA)は政策金利を引き上げた(利上げ)ので、豪ドルが買われるのはわかるんです
- ?(とりあえず聞いてみるのだ…)
- でも、6月9日の欧州中央銀行(ECB)の会合では利上げされなかったのに、ユーロが買われているんです!
- これおかしくないですか!?
- 結果だけを見ているとそうなるのだ
- ???結果を見て判断しちゃいけないんですか?
- もちろん結果を見ることは大切なのだ
- ですよね
金融政策発表で見るべきものとは?
- 各中央銀行の金融政策発表の際には、他にも注目する点があるのだ!
特に気にすべきものはこの2つなのだ!
- ①の「市場予想と結果の差」というのは、予想と結果が大きく違っていると、為替相場も大きく動く傾向があるってことですよね?
それは、経済指標でも同じことが言えるのでわかるのですが、
②の「今後の金融政策の方針」というのはどういうことですか? - まず、一つずつ説明するのだ
①の「市場予想と結果の差」これはさっきピザちゃんが言っていたRBAの政策金利発表後の豪ドル/円の値動きがまさにそれなのだ - 利上げしたから、豪ドルが買われたんですよね?
- 市場の予想を大きく上回る利上げだったのだ!
- そ、そうだったんですか?
- (結果だけしか気にしていなかったな…)
- では②の「今後の金融政策の方針」というのは?
- 「今後、金融政策をどうするつもりなのか?」といったヒントを政策金利と一緒に公表される声明文や、中央銀行の総裁(議長)の記者会見の内容から推測するのだ
- す、推測するのは難しそうですね…
声明文や記者会見から未来を推測する!
- そうでもないのだ。例えば、これはRBAの2022年3月と4月の声明文なのだ
- 3月の声明文まであった「忍耐強く」の一文が、4月の声明文には「利上げをするための、雇用とインフレ目標を達成できるようにデータを注視する」に変わったのだ。そして、5月からRBAは利上げを始めたのだ!
- それってどういうことですか?
- 要するに、これまで頑なに「我慢する」と言っていたのが、「データを見て判断する」と軟化したのだ
- 「絶対やらない」から、「やるかもね」に変わったということですね
それは分かりやすいヒントですね! - たとえば、さっきピザちゃんが疑問に感じていた、ECBの政策金利発表後のユーロ/円の値動き。その時の声明文も見てみるのだ!
- 政策金利は市場予想通りに0.00%に据え置きとなったのに、ユーロが買われたときですね!
- あ!7月と9月に利上げするって書いてあります!!
- そうなのだ。さらに、「今後のインフレ次第では利上げ幅を大きくすることもある」とも言っているのだ
- だから、金利が高くなることを見越してユーロが買われたんですね!
- 正解なのだ!!
- でも、「予定」とか、「予測」とか、「あり得る」とか、はっきりしない言い回しが多いですね…
- それは、今後の経済活動の状況次第では政策方針が変わることもあるから、断定しないことが多いのだ
- たしかに、未来のことはわからないですね。政策金利発表と声明文の関係が、少しずつ理解出来てきた気がします!!
- では、このチャートはどうかな?
- こ、これは…6月15日のNY時間に発表されたばかりのFOMC前後のドル/円のチャートですね!
- そうなのだ!
- 政策金利を発表した直後にはドル/円は上昇(ドル買い)していますが、その後大きく下げていますね
ということは、記者会見で予想外のことがあったということでしょうか? - 鋭い読みなのだ!
パウエルFRB議長の記者会見の内容を抜粋したのだ
- たいしてネガティブな内容には見えませんが…
- 「来月は0.5%か0.75%の利上げになる可能性が高い」と言っているのだ
- 0.5%でも0.75%でも大きな利上げだと思いますが、それでは足りませんか?
- 市場では来月も0.75%利上げを既に織り込んでいたのだ。そこに「0.5%の可能性」と言われると…
- 確かに!「思っていたほど強気(タカ派)じゃない」って思います!
- パウエルFRB議長の記者会見を受けてドル円は、「予想が強気すぎて、実(じつ)が付いてこなかった際の典型的な動き」となったのだ
- 結果だけではなく、「市場がどう予想しているか?」も見ておかないとダメなんですね。勉強になりました!
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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