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経済一人勝ちも株価一人負け、元は下落

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総括

経済一人勝ちも株価一人負け、元は下落

予想レンジ 人民元/円 16.4-16.9  

(ポイント)
*4月は9か月ぶりの月足陰線となるか
*今週は1Q・GDPや3月小売売上、鉱工業生産の発表がある
*21年は8.4%の成長見通し
*経済は強いが株は弱い
*貿易拡大中
*米国が北京オリンピックボイコット示唆
*米英で一帯一路に対抗
*証券取引所の新設を検討
*欧米はウイグル弾圧で対中制裁 中国は直ちにEUに報復
*経済問題でも政治問題でも外交で妥協しない
*印紙税が引き上げられる
*中国の新型コロナによる死者は日本より少ない
*米国は対中関税を維持
*2020年の経常収支は3000億ドル、ドイツを抜き首位に
*コロナ禍でも20年は2.3%成長

(9か月ぶり陰線となるか)
人民元は対円で8か月陽線が続いていたが、4月は陰線スタートとなっている。上海総合指数も先週は再びマイナス圏となった。好調な経済指標が続くが、株価が冴えないのは、やはり米中対立が原因か。米の北京オリンピックボイコットの話まで出てきた。

(高成長見通し8.4%)
IMFは2021年の中国の経済成長率を8.4%と、1月時点の予測(8.1%)から上方修正した。IMFは、効果的な新型コロナウイルス封じ込め策や強力な公共投資、中央銀行の流動性支援が強力な回復を促した中国と、その他の新興国・開発途上国の間で、少なからぬ差異が浮き彫りになるとしている。また、2021年には中国は緩やかに財政引き締めに向かい、金融政策は引き続き実体経済支援的だが、2022年には金融政策も徐々に引き締めに向かい、ほぼ中立になると予想した。このほか、米中間の緊張も、国際貿易、知的財産権、サイバーセキュリティーを含む多くの分野で高まったままだとした。そして、中国の2022年の成長率は5.6%と見通した。金融引き締め観測については、3月の生産者物価(PPI)が前年比4.4%上昇し、2018年7月以来の高い伸びとなったことも影響した。

(株価低迷要因)
 株価の低迷については、中国の投資家が株式市場へのエクスポージャーを減らし、MMFに資金を投じているからのようだ。株式市場は政策引き締めや割高感から数年ぶりの高値から下落している。外国人投資家も警戒姿勢に転じ、人民元が対ドルで下落する中、中国本土(上海・深セン)と香港の株式相互取引による3月の買いは落ち込んだ。
 先週末に中国当局がアリババ集団に対し、独占禁止法違反で182億2800万元(約3050億円)の罰金を科したと発表したことも悪材料か。

(3月輸出堅調、輸入は4年ぶり大幅増)
 3月の貿易統計では、コロナウイルスワクチンの接種が各国で進む中で中国製品に対する外需が持ち直し、輸出が大幅に増加、輸入は4年ぶりの高い伸びを記録した。
ドル建て輸出は前年同月比30.6%増。伸び率は2月の154.9%から鈍化し、予想(35.5%)にも届かなかった。
輸入は前年同月比38.1%増で、2017年2月以来の大幅増。伸び率は2月(17.3%)と予想(23.3%)を上回った。
貿易黒字は138億ドルに縮小。黒字額が2月の378.8億ドルから520.5億ドルに増加すると見込まれていた。

(今週はGDPなどあり)
 今週は1Q・GDPや3月小売売上、鉱工業生産の発表がある。

(中国首相、歩み寄りの必要性を強調) 
李克強首相は13日、米中が互いの違いに歩み寄りながら中核利益を尊重し、対話を強化していくべきとの認識を示した。「われわれは対話やコミュニケーションを強化し、実用的な協力を拡大するほか、相違点を適切に管理し、米中関係を全面的な安定に向かわせる必要がある」と語った。
中国国家発展改革委員会(NDRC)は、米40社超の中国代表と会合を開催し、技術移転の強制や知的財産権などの問題を巡り、米企業との対話を歓迎するとし、コミュニケーションの必要性を強調した。インテルやJ&J、IBMなどに対し、中国が掲げる2021-25年の開発計画を明示し、電気自動車(EV)やカーボンニュートラル(炭素中立)、デジタル経済などの分野で協力する大きな可能性があると指摘した。

テクニカル分析(人民元/円)

8か月連続月足陽線、今月は陰線スタート。日足はボリバン2σ上限から下限へ

 日足、ボリバン2σ上限から反落し2σ下限へ。4月13日-14日の下降ラインが上値抵抗。
2月22日-4月14日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。
 週足、ボリバン2σ上限から反落。3月29日週-4月5日週の下降ラインが上値抵抗。1月4日週-25日週の上昇ラインがサポート。
 月足、8か月連続陽線。ただ4月は陰線スタート。2月-3月の上昇ラインがサポート。ボリバン3σ上限へ。雲中に入る。
 年足、11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜く。 16年-18年の下降ラインも上抜く。

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チーファンラマ

米大統領、アーミテージ氏ら元高官を台湾に派遣

 米政府当局者は4月13日、バイデン大統領の意向を受け、ドッド前上院議員のほか、元国務副長官のアーミテージ氏とスタインバーグ氏がこの日、台湾に向かったと明らかにした。米国の「台湾関係法」制定42周年を迎えるにあたり、バイデン大統領は台湾の民主主義に対するコミットメントを示すために「非公式」の代表団を派遣したと表明。その上で「長年にわたり台湾と友好関係を築き、バイデン氏と個人的にも近い経験豊かな3人が選ばれたことは、台湾、および台湾の民主主義に対する米国のコミットメントを示す重要なシグナルだ」と語った。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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