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GDP100兆元達成、8年間で倍増。米国を追う。人民元は慎重な操作

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総括

GDP100兆元達成、8年間で倍増。米国を追う。人民元は慎重な操作

予想レンジ 人民元/円 15.8-16.3  

(ポイント) 
*コロナ禍でも中国は2.3%成長
*GDPは100兆元を達成した
*12月貿易黒字は2007年以来の高水準
*イエレン新財務相は中国に厳しい態度を示した
 *人民銀行は元為替は市場原理が重要な役割を果たすとした
*20年消費者物価は2.5%上昇
*人民元指数の構成比率を調整、一時元が急騰した
*EUと貿易協定を結ぶ
*12月の各種PMIは揃って悪化
*輸出管理法を施行
*海外資本の中国債券市場への流入が続く
*2035年までにGDP倍増、5年内の高所得国入り目指す
*双循環がキーワード 国内循環と海外循環
*2022年は米中国交回復50年
*2021年は共産党建党100年
*米国は中国の為替操作国の認定解除
*香港ハンセン指数が年初来10%高

(先週は通貨首位に立つも今週はメキシコペソに首位の座を奪われている)
  先週末に人民元が12通貨中で年初来首位に立った。先週の人民元は対ドル、対円で小幅安であったが、上位にいた通貨(豪、NZ、トルコ)などが軒並み売られたので、首位となった。コロナ禍の2020年もプラス成長、2021年は8%程度の成長見通し、貿易収支も輸出入拡大しながら黒字を拡大させ、他国を一歩リードしている。米中貿易戦争、香港問題、人権問題はありながら強い経済力、膨大な市場力で強さを世界に誇示している。
 ただ今週に入ってメキシコペソに首位の座を奪われている

 貿易黒字にも拘わらず人民元を操作し急激な元高にさせないことは、今後も世界から批判を浴びそうだが、他の問題同様にマイペースでこなしていきそうだ。中国と上手く付き合う方が、相手国にも利益になるといったエサをまきながらの外交が続くだろう。中銀が「人民元相場は市場原理で」と言いながらもその元高ペースはゆっくりとしたものになるだろう。本日、発表の4Q・GDPは前年比で6.1%成長の予想だ。

(イエレン新財務長官が中国を語る)
バイデン米次期大統領が財務長官に指名したイエレン前FRB議長は上院委公聴会で「中国の不公正慣行は脅威であり、あらゆる手段で対抗する」と厳しい対中姿勢を示した。市場が注視する通貨政策に対しては「米国は競争的な通貨切り下げを志向しない。他国の為替操作にも反対する」と各国の通貨安誘導をけん制した。

イエレン氏はFRB議長として繰り返し議会証言に臨んだ経験があるが、これまで対中政策に深く言及したことはなかった。トランプ政権は制裁関税などで厳しい対中政策を敷いたが、バイデン次期政権は気候温暖化対策などで中国との協力も模索する。米議会は人権問題も絡んで対中強硬姿勢を一段と強めており、イエレン氏も厳しい発言で同調した。

(米国を追うGDP)
 中国のGDPは2000年に10兆元、2012年に50兆元、2020年に100兆元を超えた。
現在中国のGDPは15.4兆ドル、米国の21兆ドルを2028年頃に抜くと予想されている。
 2020年4Q・GDPは前年同期比6.5%増と3Qの4.9%増から伸びが加速し、予想の6.1%増を上回った。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた厳しい年を驚くほど良好な状態で締めくくり、2021年には景気はさらに拡大する見通しだ。
2020年のGDPは前年比2.3%増加し、多くの国が新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける中、主要国で唯一プラス成長を維持した。

(2020年小売売上はマイナス)
20年の小売売上高は3.9%減少し、1968年以来のマイナスを記録。国内消費の弱さを反映した。12月の小売売上高は前年同月比4.6%増と予想の5.5%増を下回り、11月(5.0%増)から鈍化した。衣料品、化粧品、通信、自動車が伸び悩んだ。

(鉱工業生産)
12月の鉱工業生産は前年同月比7.3%増と2019年3月以来の高い伸びを記録。予想の6.9%増を上回った。9カ月連続の増加。製造業は好調な輸出を背景に新型コロナウイルス危機からの回復が続いている。11月は7.0%増だった。

(12月貿易黒字は2007年以来の高水準)
 12月の輸出は予想を上回る伸びを示した。人民元が上昇し輸出価格を押し上げたにもかかわらず、新型コロナウイルス禍による各国の経済活動制限で中国製品への需要が高まった。国内経済の力強い回復で輸入も伸びた。
 ドル建て輸出は前年比18.1%増と、予想の15%より大幅な増加となった。輸入は6.5%増と、予想の5%増を上回った。
貿易収支は781.7億ドルの黒字で、2007年以来の高水準。

(中国の対米輸入、目標6割止まり)
 中国が米国製品を大量購入する約束は目標の6割弱にとどまった。バイデン次期米政権は合意後も続く制裁関税が米経済の重荷になっていると批判しており、見直しに動く可能性がある。中国がモノとサービス輸入を計2000億ドル増やすとした約束だ。
「中国は約束を守っていない。第1段階合意は大失敗だ」。バイデン次期大統領はこう批判する。20年1~11月の中国のモノの対米輸入は869億ドル。11月までの段階で目標達成に必要な水準(1538億ドル)の56%にとどまる。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン上限から下落も中位で反発、16円台へ

日足、1月12日にボリバン2σ上限を越えて上ヒゲを出し下落。ボリバン中位で反転上昇中。12月31日-1月19日の上昇ラインがサポート。16.05が1月15日以降でトリプルトップ。5日線下向き、雲の上。
 週足。12月7日週-12月28日週の下降ラインを上抜く。12月28週-1月4日週の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限に達し小反落。雲の上。
 月足、5か月連続陽線。2021年1月も陽線スタート。10月-11月の上昇ラインがサポート。20年1月-10月の下降ラインを上抜く。ボリバン2σ上限。3σ上限は16.35。
2020年は年足陽転。11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜いて2021年はオープン。 16年-18年の下降ラインが上値抵抗だが現在は上抜けトライ中。

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チーファンラマ

香港ハンセン指数急騰の理由は

ハンセン指数は1月20日引けで年初来10.03%高。終値は29962.47。本土投資家は米制限措置で売られた香港上場の中国銘柄を物色している。ハンセン指数は2019年5月以来の高値で引けた。中国本土投資家による記録的な香港株買いが続いた。2018年1月には33154.12をつけている。本日は、アリババ創業者の数カ月ぶりに姿を現したことによるインパクトも大きかった。 
先月下旬からの株高は、米国による制限措置を材料に売り込まれたチャイナモバイル(中国移動)など香港上場の中国銘柄を狙った本土投資家が後押ししている。
 本土投資家による買いが今後も続くことが示唆されており、投資資金は人民元建てA株から香港上場株に流れている。ハンセン指数は株価収益率(PER)面で本土の上海総合指数よりもなお割安。香港上場の中国本土株の指標、ハンセン中国企業株(H株)指数は年初来でみると上昇率が際立っているが、世界の主要指数で割安感が最も強くなっている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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