人民元/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・中国PMI好結果
・中国輸出増加
☆人民元の対ドル相場2年半ぶり高値
・次期米政権の対中政策期待
足元の人民元/円は11カ月ぶり高値を示現
ドル安に端を発した人民元高基調が続き、7日には15.999円前後まで上値を伸ばして1月21日以来の高値を付けました。
1日の中国11月財新製造業PMIに続き、3日に発表された中国11月財新サービス業PMIも予想を上回る好結果となり、中国の景気回復が鮮明となっています。
7日に発表された中国11月貿易収支では輸出が大幅に伸びた事が明らかになりました。
なお、人民元の対ドル相場は4日に約2年半ぶりの高値を記録しています。
米国のバイデン次期政権は1日、対中関税や貿易合意を「すぐには見直さない」と表明しましたが、それでも中国に対する姿勢はトランプ政権ほど強硬的ではないとの見方が強い模様です。
注目ポイントは11月鉱工業生産
15日に中国11月鉱工業生産と同小売売上高が発表されます。
市場予想ではいずれも前年比で伸びが加速する見通しとなっています。
中国の景気回復軌道に狂いがないか確認する機会となりそうです。
これらの結果を受けて1月に付けた年初来高値16.094円前後を更新できるかが注目されるところです。
ただ、人民元相場は中国当局が一定のコントロールを行う「管理フロート制」で運営されている点には注意が必要です。
日々の基準値を人民元安水準に設定してくるようだと、当局が通貨高をけん制したと受け止められる可能性があります。
その他、米国では14日に大統領選挙の選挙人投票が行われ、バイデン氏の次期大統領就任が正式に決まる可能性があります。
また、16日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融政策を発表します。
これらはドル/人民元相場への影響が強いと見られるだけに要注目です。
来週までの人民元/円の見通し
予想レンジ
15.750~16.250円
基調
底堅い
来週までの注目ポイント
・12/14 米大統領選選挙人投票
☆12/15 中国11月鉱工業生産、中国11月小売売上高
・12/16 FOMC、パウエルFRB議長会見
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