と~っても忙しい人に、まんがでお届けするFX。FXの基礎知識を楽しく紹介していきます。今回はベレーちゃんとピザちゃんがコロナ相場について学びます。
▼コロナが為替相場に残した爪痕
▼ドル円、コロナの傷痕ランキング
▼コロナがもたらした「ルールチェンジ」とは
コロナが為替相場に残した爪痕
- 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、2020年にはいってからわたしたちの生活や、いままでの常識が変わってしまいましたね。
FXの世界でも、新型コロナの影響を受けた「コロナ相場」なんて呼ばれていますけど、その、コロナ相場ってなんだったのでしょう? - 地球規模のパンデミック、それは人類が経験したことのないかつてない未曾有の危機だったのだ
- それはわかりますが・・・
- ピザちゃん、投資家だって人類に違いはないのだ!
- ハッ!わたしピザだからピンとこなくて・・・
- 人類の危機を目前にして人々は慄き、収拾がつかない事態に投資家の間でも当惑と恐怖が蔓延・・・
- 市場は混乱と破壊に満ちて今までにない事態を次々と引き起こしてしまった、それがコロナ相場なのだ~!
- ハリウッド映画のオープニングみたいです・・・
- まったく、フィクションだったらよかったのだ・・・ふう
このコロナ相場によって市場は一時壊滅状態、リーマンも驚く株価の急落やドル現金化、まさかの原油マイナス価格などを引き起こしてしまったのだ - マイナスなんて意味わかりません・・・
- いちおうコロナ直撃系の相場は落ち着いてきているけど、投資家として決して忘れず次に活かさないといけないと思うのだ
- シリアスなベレーちゃんなんて落ち着きません・・・
- ベレーちゃんだっていつもギャグ言ってるわけではないのだ!
というわけで、今回はコロナ相場から市場で生き残る術を探っていくのだ - コロナ直撃系の相場って言ってましたけど具体的にはいつ頃でしょう…
- 新型コロナウイルスによって相場が大きく動いた2〜4月あたりかな
- 4月には落ち着いたんですか?
日本では4月に緊急事態宣言があってこの時期から不要不急の外出を控えたり、テレワークを始めたりとウイルス感染に備え始めましたが… - 相場のほうが一歩先を行っているのだ~
- な、なるほど…
ドル/円、コロナの傷痕ランキング
- さて、コロナ直撃相場がどれだけすごかったのか、1日の値幅をランキングにしてみたのだ!
- ベレーちゃんお得意のランキングですね!なんだか研究員っぽいです
- 忘れてるかもだけど一応ベレーちゃんはそう言う立場だったりするよ?
- (通りすがりのちょっと為替に詳しい人という認識だった)
- じゃあトップ3を発表します!まずは3位から見てみようなのだ〜!デデン
- この日はNY州が前週末に非常事態宣言を発動した事などから米国株が急落したことで2013年の制度創設以来初となる「サーキットブレーカー」が発動したのだ
- サーキットブレーカー?
- 相場が大きく変動して過熱してきたとき取引を一旦中断して、トレーダーに頭を冷やしてもらうのだ。その間に冷静になり正確な判断能力を取り戻してもらって、市場を正常な状態に戻すのだ
- サーキットブレーカー?アツアツピザを瞬間冷却したあとトースターで焼いて美味しく食べるって感じですね
- そのたとえはちょっとよくわからないけど、まあいいや。
どんどんいくのだ
- この日はトランプ大統領が新型コロナウイルスに対応するための経済措置を発表する会見を行う事を明らかにしたり、給与税の減税を協議している事が伝わったりして、米国株が上昇!この日は102円台から一気に105円台に回復したのだ〜!
- 米国の新型コロナウイルスへの対応策が期待されたんですね
- 米国だけでなく、世界各国で新型ウイルスの経済への影響を緩和するための景気刺激策への期待が高まったのだ!
- 世界中で希望の光が見えた瞬間ですね!
- うんうん。では1位を発表するのだ!デデン!
- この日は、株や原油価格が大幅に下落する中、ついに安全資産である金なども売り込まれて「現金化」する流れとなってドルが買われたり、トランプ大統領がコロナ対策への取り組みを強化したことで、米国株が上昇したことで円が売られたりしたのだ。
- リーダーがコロナ対策の姿勢をきちんと見せてくれると、その国への期待が高まりますね
- 世界中で不安が広がっていたからね~
コロナがもたらした「ルールチェンジ」とは
- さてさて、コロナ直撃系相場がどんなだったか思い出してきた?
- いろいろありましたねえ~。まさかこうなるとは思いませんでした
- そう思っている人も多いと思うのだ。でもまだまだ油断はできない状況は続いているのだ
- そうですねえ。新しい生活様式も定着し始めていますよね。
為替相場の方はどうなんでしょう? - どんなことがあったかまとめてみました
- 原油価格がまさかのマイナスになったこともあったね
- マイナスってどういうことなんですか
- 価格がマイナスになるっていうことは、原油を買ったらお金を支払うのではなく逆にもらえちゃうってことなのだ
- い、いまいちイメージがしづらいですね…
- それもそうなのだ。この価格がマイナスになった原因は世界中で新型コロナウイルスの感染が広がって経済活動が低下したことを受けて、原油の需要がなくなったからと言われているのだ
- 新型コロナウイルスによる経済へのダメージ…恐ろしいです…
- あとは、日本での感染拡大により「日本売り(円売り)」なんてのも起こったのだ
- リスクオフの時は円が買われるはずなのに…?
- そうなのだ。日本の悪いニュースで円が売られてしまうのだ…
- 珍しい展開なんですねえ
- それから、安全資産を売ってドルを「現金化」したことは印象的だよね。
- ここまでの異常事態になると安全資産といわれているものも売られてしまうんですね。この「現金化」の流れが強まったとき、どうしてドル/円は上昇したんでしょうか?
- ドルは基軸通貨であり決済通貨であるからね!みんなドルを求めたのだ。
- なるほどです。異常事態になると「現金」を手元に持っておきたいんでしょうね。そうなると、ドルが足りなくなりませんか?
- そうなのだ。ドルが足りなくなったので、どんどんドルが供給されていくのだ
- 足りないから供給されていく、良いことなんじゃないですか?
- そうね、それによって喜んだ人もいれば悲しんだ人もいるのだ。さて、それがどんな人たちなのか…次回見ていくのだ!
- 続くんですね…