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二重循環政策(国内大循環)へ。米中対立も元高・株高(米国がその気なら、こっちだってやってやる)

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総括

二重循環政策(国内大循環)へ。米中対立も元高・株高(米国がその気なら、こっちだってやってやる)

予想レンジ 人民元/円 14.8-15.5  

(ポイント)
*二重循環政策(国内回帰)で米国離れか
*経済指標は依然力強い
*米中対立激化でも人民元や株価の動きは落ち着いている
*米中GDPの逆転も近いか
*日本の自動車会社も販売を伸ばす
*ドル人民元も7割れで推移
*8月15日に米中閣僚級会合
*半導体株が急伸、政府の支援策で
*米民主党は公約を発表、中国への姿勢は厳しいが関税競争は中止のようだ
*対米以外で積極外交を重ねる
*テスラの中国販売は好調
*香港国家安全法は53か国が支持、27か国が懸念
*2022年は米中国交回復50年
*2021年は共産党建党100年
*世界各国は中国貿易において濃密すぎる関係
*対豪関係が悪化しているが鉄鉱石は輸入拡大
*20年は3%成長の公算
*香港の英銀(発券銀行)は国家安全法を支持
*IMFは中国の回復を示唆
*今年は「第13次5カ年計画」の最終年
*米国は中国の為替操作国の認定解除
*中国GDPが100兆元へ近づく

(米中対立も元高・株高)
引き続き米国からの制裁は続く。5Gからのファーウェイ排除、ヒューストン中国領事館の閉鎖、中国企業が提供する世界的に人気の動画共有アプリ「TikTok」を米国内での利用禁止などが続く。その中では人民元は安定、上海総合指数は先週3.54%上昇し動揺は見せていない。今週もここまで上昇。人民元はドルを中心とした複数通貨のバスケット制、香港ドルは米ドルペッグ制なのでほぼドルの強弱によって動く。従って、為替操作国として米国も強く攻撃できない。

(経済指標回復続く 米中GDP逆転へ向かう)
 中国は恐らく20年2Qは世界で唯一のプラス成長国となる。コロナウィルス感染からいち早く回復している。7月の製造業PMIは51.1で前月の50.9から上昇、3月以来の高水準となった。景況改善・悪化の分岐点の50を5カ月連続で上回った。電気製品、医薬品の見通しが改善した。中国で洪水被害が発生、世界各地では新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、予想外の上昇となった。
 米国2Q・GDPの大幅悪化と中国の堅調な景気回復で米中GDPが逆転し中国GDPが世界一となる日も近い。そのあたりがトランプ大統領が神経質になる理由だが、流れは変えられない。中国の対応はポストトランプを睨んだものである。例えそれが今年ではなく4年後となろうとも。米国を含め、世界各国の中国貿易依存度は極めて高い。中国と対立することは自国にも損失となる。中国ももちろん理解しているので、米国に自ら攻撃することはなく、より対話の余地のある民主党政権誕生を待つのだろう。
   
(対ドルでも人民元安定、7.0を割る)
 ドル人民元相場は再び7.0を割り込んでいる。7.0を割り込んでいれば米国も為替操作国と認定し難い
 
(二重循環で米国離れか)
中国の指導部は内需押し上げに軸足を置く、国内と国外の「二重循環」という経済成長モデルを提案した。米国の敵対姿勢や新型コロナウイルスの世界的大流行により、中国の長期的な経済発展を阻害する外部リスクが高まっていることが背景にある。
同モデルは内需拡大に向けた「内部循環」を優先するもので、「外部循環」がこれを補完する。「二重循環」戦略は来年からの5カ年計画の優先項目になる可能性がある。同計画は中国共産党が10月に開く中央委員会第5回全体会議(5中全会)で採択され、2021年序盤の全国人民代表大会(全人代=国会)で公表される公算が大きいという。
対外貿易が減少する見通しで、米国がハイテク部門を封鎖しているため、中国は内需への依存度を高めるようだ。
今年を最終年とする現行の5カ年計画は、環境を汚染する旧来型産業からの脱却、技術革新の振興、ややゆとりのある「小康社会」の実現が優先項目となっている。
シンクタンクの華夏新供給経済学研究院の賈康・院長は「内部循環の潜在能力を最大限活用すべきだが、外部から隔絶された状態に戻るという意味ではない」と述べた(ロイター)
 (中国も備えあれば憂いなしだが、対立より友好が双方の繁栄に結び付くのはいうまでもないが、引くに引けない状況か)

(ただどの国も中国とは離れられない)
日本の自動車メーカー3社が発表した7月の中国販売台数は前年同月比10%以上の増加となった。世界最大の中国自動車市場は回復基調にある。
日産の7月の中国販売台数は前年比11.6%増の12万945台。業績回復を目指す日産は中国市場に力を入れている。
トヨタは前年比19.1%増の約16万5600台。うち2万2300台が高級車ブランド「レクサス」。レクサスの販売は38.6%増加した。
ホンダは前年比17.8%増の13万6646台だった。
 また米国テスラはEV販売で首位を維持している

(半導体株が急伸、政府の支援策で) 
 米中の対立が激化するなか、中国政府が主要産業である半導体業界の発展を促す追加支援策を打ち出したことを好感。中国国務院は8月4日、要件を満たす集積回路(IC)・ソフトウエア会社に国内外の株式市場への上場を促す方針を示し、国内の上場審査プロセスを加速させると表明した。一部のIC・ソフトウエア会社に免税や減税措置を講じる方針も示した。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン下限から中位へ急回復

日足。ボリバン下限下抜きから上昇し中位へ達す。雲の上に出られるか。8月3日-5日の上昇ラインがサポート。7月20日-8月5日の下降ラインが上値抵抗。昨日はやや上ヒゲ長い。5日線上向き。
 週足。7月27日週はボリバン下限に達するも長い下ヒゲで今週も上昇。6月8日週-7月20日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位へ。
 月足、6月-7月の下降ラインが上値抵抗。3月-7月の上昇ラインがサポート。ボリバン下位。
 年足、11年-19年の上昇ラインを下抜くも上抜き返す。18年-19年の下降ラインが上値抵抗。
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チーファンラマ

米中閣僚級会合は8月15日

 米国と中国がに閣僚レベルの会合を開き、中国が「第1段階」の通商合意を履行しているかどうか精査する方向で合意した。会合はビデオ会議形式で行われ、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表や中国の劉鶴副首相が出席する見通し(WSJ)。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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