15日の日経平均は大幅に3日続伸。終値は3297円高の69317円。12日の米国株が新規公開したスペースXの売買活況もあって3指数そろって上昇した上に、本日朝方には米国とイランが戦闘終結で合意したと伝わったことから、700円超上昇して始まった。幅広い銘柄に買いが入り、すぐに上げ幅を4桁に拡大。AI関連には派手に上昇するものもあり、前場のうちに69600円台まで水準を切り上げた。
3600円超上昇したところで買いは一巡し、後場は値動きが落ち着いた。ただ、楽観ムードの強い地合いが続く中、上げ幅を縮めても69000円は下回ることなく推移。3000円を超える上昇で取引を終え、史上最高値を大幅に更新した。TOPIXも史上最高値を更新しており、節目の4000pを上回る場面もあった。一方、宇宙関連に強く売られる銘柄が多かったことから、グロース250指数は1%を超える下落と弱さが目立った。
東証プライムの売買代金は概算で11兆4600億円。業種別では空運、金属製品、建設などが上昇した一方、食料品、鉱業、海運などが下落した。AI関連が総じて強く、主力どころのキオクシアホールディングスとソフトバンクグループが2桁の上昇率。半面、今期は営業赤字に転落する見込みとなったFUNDINNOが、一時ストップ安となるなど急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1090/値下がり434。アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテックなど半導体株が軒並み大幅高。太陽誘電やTDKなど電子部品株が跳ねており、村田製作所がストップ高となった。米国とイランの戦闘が終結すれば空運需要が回復するとの見方から、JALやANAが急伸。旅工房やベルトラなど小型の旅行関連にも強い買いが入った。建設株の動きが良く、大成建設、鹿島、清水建設が2桁の上昇率となった。
一方、旅行関連が賑わう中で、HISは下方修正が嫌気されて急落。任天堂、バンナムHD、コーエーテクモなどゲーム株が弱かった。中東の地政学リスク後退で原油価格は今後上がりづらくなるとの見方からINPEXが軟調。QPSHDやSynspectiveなど宇宙関連は米スペースXの上場が手じまい売りを誘って急落しており、自身の決算も失望材料となったアストロスケールがストップ安となった。
AI関連が強く、AI関連以外も買われるという好循環が発生し、日経平均は3000円を超える上昇となった。あすは日銀金融政策決定会合の結果が公表されるが、今回は事前報道から利上げ実施が確実視されている。植田総裁の入院により会見は内田副総裁が行う予定。日銀会合を理由に株が売られる可能性は低く、引け後の会見に関しても過度な警戒は高まらないと思われる。きょうの高値は69682円まであった。本日の米国株の上昇は先んじて織り込んだと考えられるが、米国とイランがこの先歩み寄るのであれば、AI関連以外にも見直し買いが入ることで日本株には上昇余地が出てくる。日銀会合は波乱なく消化できそうな中、7万円の節目を超えてこれを通過点にできるかが注目される。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
