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【見通し】週間為替展望(豪ドル/ZAR)-ZAR、SARBの金融政策に注目

◆豪ドル、インフレ加速の可能性に警戒
◆NZドル、RBNZの利上げ転換時期が前倒しの可能性
◆ZAR、SARBの金融政策に注目

予想レンジ
豪ドル円 112.00-116.00円
南ア・ランド円 9.50-9.90円

5月25日週の展望
 豪ドルは神経質な展開となりそうだ。来週は27日に4月消費者物価指数(CPI)、28日に1-3月期民間設備投資の公表が控えており、4月CPIが注目を集めそうだ。

 豪準備銀行(RBA、中央銀行)は四半期ベースでのインフレ指標を重視していることから単月の指標が金融政策に与える影響は限定的と見込まれるが、月次のCPIは3月に前年比4.6%まで急上昇し、RBAのインフレ目標(2-3%)を大きく上回ってきた。今回の結果でさらにインフレ加速が確認されれば豪金利の先高観も再び高まり、次回の理事会(6月15-16日)では様子見方針を示しているRBAの金融政策に対して不透明感が増す可能性もありそうだ。なお、RBAが直近の四半期報告で示した予測によると、インフレ率は今年6月時点で4.8%となり、その後インフレも鈍化していくとしている。

 隣国のニュージーランド(NZ)では、27日にNZ準備銀行(RBNZ、中央銀行)が金融政策を公表予定。市場予想は現行の2.25%で金利据え置きとなっており、声明文の内容が注目されそうだ。前回(4月8日)の会合後にブレマン総裁は「5月の会合で完全な経済予測を提示する予定」と言及しており、中東紛争の影響を考慮したインフレ見通しや政策金利見通しの内容次第ではNZドル相場も動意付くことになるだろう。特に2月の見通し時点では2027年3月とされていた金融引き締めへの転換時期がどこまで前倒しされるかが焦点となりそうだ。

 南アフリカ・ランド(ZAR)も南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)の金融政策が注目される。今週に発表された4月CPIは前年比4.0%と前月の3.1%から大幅に上昇。SARBのインフレ目標(3.0%±1.0%)上限に達した。政府による一般燃料税の減税措置が終了するであろう6月以降はさらにインフレが加速する可能性もあり、市場では来週28日に予定されている金融政策決定委員会(MPC)で現在の6.75%から7.00%へ政策金利が引き上げられるとの予想が中心となっている。2024年からの金融緩和局面も終了となりそうだが、声明文などで次回以降の金融政策方針も併せて確認しておきたい。

5月18日週の回顧
 豪ドルは方向感の乏しい動き。中東関連の報道を手掛かりにドル相場が上下すると、豪ドルも対ドルでは神経質な値動きとなったが、週を通じて明確な方向感は出なかった。対円でも113.00円を挟んだ水準でのもみ合い。4月豪雇用統計が弱い結果となったことを受けて豪ドル売りが進む場面もあったが、相場への影響は限定的だった。

 ZARも方向感の定まらない動きとなっていたが、週後半にかけてはややZAR買いが強まった。「米イラン合意の最終草案がまとまった」との報道も伝わるなか、対円では4月23日以来の高値となる9.69円まで上値を伸ばした。(了)
(執筆:5月22日、9:00)

(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ