本日のNY為替市場でのドル円は、イラン情勢を受けた原油相場の動向や、海外勢からみた本邦の財政政策への反応、本邦通貨当局者からの円買い介入への警戒感が合わさる中で神経質な展開が見込まれる。
依然として市場の中心テーマがイラン情勢であることは疑いのないところであり、再度の軍事衝突懸念の高まりといった情勢緊迫化は有事のドル買いを想起しやすく、反対に和平に向かうとの観測が高まればドル売り戻しが優勢になるのはこれまでも見てきた動きである。米・イラン共に和平への手掛かりを欠く中、本日も関係者の発言に左右される展開が続くことが予想される。トランプ米大統領の発言が二転三転していることからも、発言の多いトランプ氏だけではなくイラン側の反応も確認するようにしたい。
本日の東京市場では、一部報道により赤字国債の発行観測が浮上し、円安・株安・債券安のトリプル安となった。NY市場でも財政懸念が手掛かり材料視される場合、円売り圧力が掛かってドル円を押し上げるかもしれない。
ただ、本日の東京市場でドル円は先月30日以来となる159円台に乗せる場面が見られたが一時的であった。依然として、上値を伸ばす場面では実弾介入を伴う円買い介入が意識されている模様であり、上値を抑えた。もしドル円が一段と上値を伸ばす場面では、不意の下落や本邦通貨当局者の発言への警戒感が広がり、神経質な動きとなることも予想される。
なお、NY市場では5月NAHB住宅市場指数や3月対米証券投資の発表が予定されているが、いずれも動意には結びつかない見通し。そのほか、明日まで主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議がパリで行われる予定となっている。
想定レンジ上限
・ドル円は、160.00円の大台
想定レンジ下限
・ドル円は、6日高値157.94円
(川畑)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
