
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<相場概況>
ドル円相場は引き続き方向感の定まりにくい展開が続いている。昨日は一時159円60銭台まで上昇し、上値余地が広がる場面もみられたが、現状は若干軟調な推移で、159円10銭台付近での下げ渋りが確認されている。
<テクニカル分析>
159円が心理的節目として意識されており、同水準がサポートとして機能する局面では159円前半でのレンジ推移や160円方向への動意が想定される。一方で、159円台後半では上値が重くダブルトップ・三尊形成による反落に注意したい。戻り売りの水準は159円後半へと切り上がったとみている。直近では159円付近で陽線が出現しており、ダブルボトムを形成して159円40〜45銭台を再び試す展開も十分に考えられる。
<外為注文情報>
外為注文情報によると、159円の心理的節目には買い指値が集積しており、上値では159円35〜40銭に売り指値が観測される。この水準を上抜けた場合、昨日の高値付近である159円60銭近辺の売り指値が上値を抑える可能性がある。一方、159円を下抜けた場合は158円80銭付近に売りストップが相当量積み上がっており、同水準を割り込むとするすると下値を試すリスクが高まることには注意が必要だ。
<イラン情勢:停戦延長もホルムズ問題は未解決>
今週の最大のテーマはイラン情勢の行方である。トランプ米大統領は期限を翌日に控えた停戦の延長を表明した一方で、海上封鎖については継続を指示している。これに対しイラン側は停戦要請を否定した上で、海上封鎖が続く限りホルムズ海峡は再開しないと主張し、必要であれば武力による突破も辞さない強硬姿勢を維持している。
東京市場終盤には「イランが米国によるホルムズ海峡の封鎖解除の用意があるとの情報を受け取った」との報道も伝わっており、この点が本日の最大の注目材料となっている。仮に米国が海上封鎖解除に向けた動きを示せば、緊張緩和観測からドル売りが入る可能性がある。
<ドルインデックスと原油:「有事のドル買い」はほぼ巻き戻し>
WTI原油価格はホルムズ海峡の封鎖継続を背景に高止まりの状態が続いており、すぐに落ち着く気配はみられない。一方、ドルインデックスは2月28日(米国のイラン攻撃開始日)の水準付近まで低下しており、「有事のドル買い」が巻き戻されたとの見方が出ている。
ただし、ドルインデックスが下落しているにもかかわらずドル円が底堅い背景には、円売り圧力の存在がある。原油高による日本の交易条件悪化・貿易赤字拡大への懸念が円の重石となっているほか、来週の日銀金融政策決定会合での利上げ見送りがほぼ織り込まれていることも円売りを後押ししている。また、「イラン情勢が落ち着けばドル売り圧力も低下する」という単純な見方には注意が必要で、そもそもイラン情勢発生前からドルは売られる方向にあったことも念頭に置いておきたい。
<今後の注目点>
新たな方向感が生まれるかどうかのカギを握るのは、①イラン情勢の進展(ホルムズ海峡封鎖解除の有無)、②来週の「中銀ウィーク」における日銀金融政策決定会合とFOMCの結果の二点である。本日については引き続きイラン関連のヘッドラインを注視しながら、ドル円相場の方向性を見極めていく姿勢が求められる。
<ドル/円チャート 15分足>

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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