21日の日経平均は大幅続伸。終値は524円高の59349円。週明けの米国株は3指数そろって下落したが、土日に出てきた中東関連のネガティブなニュースを消化しても小幅な下げにとどまったことから、ネガティブな影響は限定的。寄り付きから200円を超える上昇となり、節目の59000円を上回った。
ソフトバンクグループや半導体株など日経平均を刺激しやすい大型グロース株の動きが良く、高く始まった後もしばらく上値追いの流れが続いた。一方、指数が上げ幅を広げる中でプライムでは値下がり銘柄が増えてくるなど、物色にはかなりの濃淡がついた。
史上最高値の59518円(終値、2026/4/16)を上回ると、高いところでは上げ幅を700円超に拡大。13時近辺で買いが一巡した後は緩やかに上げ幅を縮めており、史上最高値の更新には至らなかった。それでも終日59000円を上回って推移し、500円を超える上昇で取引を終えた。TOPIXはプラス圏とマイナス圏を行き来したが、終盤の動きが弱く、小幅に下落した。
東証プライムの売買代金は概算で6兆8500億円。業種別では非鉄金属、情報・通信、金属製品などが上昇した一方、輸送用機器、銀行、医薬品などが下落した。日本経済新聞で、日立の家電事業を買収する方針を固めたと報じられたノジマが急騰。半面、26.3期の決算速報値が大幅な営業減益となったアイザワ証券グループが急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり516/値下がり1010。ソフトバンクGが8.5%高と連日で買いを集めており、5000円台に乗せて年初来高値を更新した。半導体株の動きが良く、レーザーテックや東京エレクトロンが大幅上昇。キオクシアHDが7%を超える上昇となった。セールスフォースなど米ソフトウェア関連株の上昇を手がかりにNECや富士通に資金が向かったほか、SaaS関連のマネーフォワードが急騰。資本業務提携に関するリリースが好感されたリガクHDがストップ高となった。
一方、公募・売り出し価格が決まった住友ファーマのほか、塩野義製薬や小野薬品など薬品株の多くが大幅安。銀行株が弱く、滋賀銀行や千葉興業銀行など地銀株に下に値幅が出るものが散見された。海外での減産観測が報じられたトヨタが3%を超える下落。このところ騰勢を強めていたユニチカが買い先行から急失速してストップ安となった。
本日、グロース市場に上場したバトンズは、買いが殺到して初値は持ち越しとなった。
日経平均は米国株安を受けても3桁の上昇。59000円台を回復した。プライムでは値下がり銘柄の方が多く、いびつな上昇ではあった。ただその分、先々で大型ハイテク株が利益確定売りに押されたとしても、その際には上昇に乗り切れていない他の多くの銘柄に出番が回ってくると期待できる。取引時間中に史上最高値を上回る場面があったことから、先週の上昇もフロックではなかったとの見方が強まりやすい。きょうの高値は59611円まであった。勢いを切らすことなく、6万円の節目を超えることができるかに注目したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
