
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<本日のドル円相場>
159円台後半へと上昇する展開となった。先週終値から約60銭上昇し、日中高値は159円85銭を記録した。上昇の主因は週末に表面化した米国・イラン間の和平交渉決裂で、これを受けて原油価格が上昇、ドル買い・円売りが優勢となった。ただし、160円を目前に政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まったことから伸び悩み、現在は159円50銭近辺まで押し戻される展開となっている。
<ホルムズ海峡の逆封鎖>
上昇の背景にある最大の材料は、米国がホルムズ海峡の海上封鎖を本日23時(日本時間)に実施するという情報だ。和平交渉が決裂した今、焦点は封鎖実施時にイランがどのような対抗措置をとるかにある。イランは「馬鹿げている」と強く反発しており、米国側もイランが抵抗した場合には報復する姿勢と、限定的な軍事攻撃の再開検討を示唆している。なお、イスラエルとレバノンとの停戦合意をめぐる問題も並行して緊迫しており、中東情勢全体として原油高を下支えしている。
<テクニカル分析>
テクニカル面では、157〜160円のレンジが継続している。外為注文情報を見ると160円付近には売り指値が大量に積み上がっており、よほどの材料がなければ160円突破は困難な状況だ。一方、下値は原油高という根強いサポート要因があるため底堅く、押し目買いが入りやすい地合いといえる。159円90銭前後へ上昇しても大きな材料がなければ反落する可能性もあるため、値動きには注意が必要だ。
<日銀関連>
日銀関連の動きとしては、赤沢経済再生担当大臣が「円高につながり得る日銀の金融政策もあり得る選択肢」と発言したほか、木原官房長官も日銀に適切な政策運営を求めるコメントを発し、政府が実質的に利上げを容認していると受け取られかねない内容が続いている。一方、植田日銀総裁の発言は「中東情勢が基調物価に上下双方向に作用する可能性がある」との判断に留まり、金融政策の具体的な方向性は示されなかった。市場の反応も限定的だった。
<注目>
本日の最大の注目点は23時のホルムズ海峡封鎖の行方だ。実施時のイランの出方と米国の対応いかんによっては、リスクオフの急進展でドル円が大きく動く可能性もある。それまでは159円台後半での高止まりが続く可能性が高く、動意づくのは23時以降の海外市場とみておきたい。
<ドル/円チャート 15分足>

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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